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Webディレクターは「感情」を横に置くところからスタートする。

Webディレクターという仕事は、特に「感情」のコントロールに気をつけなければならない職種だと思う。
対峙する人の数が多く、それ故に感情を左右される問題が多いからだ。
たとえば、クライアントからの無茶な要望。社内メンバーからの不満。それらはディレクターに重くのしかかる。
いわゆる「板挟み状態」になって、「なんで俺が文句を言われなきゃいけないんだ!プンプン!」と、文句を言いたくなる瞬間が山程ある。

だが、この「感情」を横に置けることが、ディレクターに必要な素質だと思う。感情はいったん横に置き、「この状況をどのように立ち回ればゴールに向かうことができるか?」を考える。

たとえば、急な仕様変更、追加の要望、でも納期はずらせない。
こんな無茶ブリが来たら、社内はネガティブな空気になるかもしれない。社内メンバーは「いやー、厳しすぎだよな」とグチをこぼしているかもしれない。

しかしディレクターはこのネガティブな空気に飲まれてはいけない。
負の感情は仕事に影響するもの。
ディレクターがネガティブな空気に飲まれてしまったら、社内は更にネガティブになる。
「こんな無茶振りしてきたらちょっと品質が落ちるのは当たり前だよ」などと言い訳の材料にしてしまったり、不満が募ってクライアントとのコミュニケーションも横暴になってしまうかもしれない。

プロジェクトの大綱を握るディレクターが、感情的になってしまうと、なんともいえない微妙な成果物ができてしまい、誰も幸せになれない。
だからこそ、ディレクターは自分の感情を横に置き、「与えられたこの状況下でどうすればゴールできるか?」を考える存在であるべきだと私は思う。

どんなにしんどい案件でも、社内では「しんどかったけどいいもの作れたね」と言い合えて、クライアントからは「いいものを作ってくれてありがとう!」と言われる、そんな形を目指したい。

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