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『電通巨大利権』本間龍著 読了報告(再改稿)

電通の厄介なところ

 ①テレビメディア(特に地上波)

 ②大手新聞各紙(読売・毎日・産経・朝日・日経) 

③雑誌・ラジオ他

 のほぼ全てのスポンサー・広告主となっており、 そのためにメディアは電通に不利になることを報道 できない、自ら忖度してしまうという現実が あります。


そのためこの本では、特に影響力の大きい地上波テレビ番組の広告枠を買い付ける部署と、広告主への販売の分離を提案しています。

それが証拠に、持続化給付金問題に関して、
トンネル会社である「サービスデザイン推進協議会」は報道されたものの、この問題の本質である電通幹部たちの行き過ぎた利益誘導・隠ぺい体質に関しては全く報道されません。


また、電通には各種スポーツイベントなどの興行主である側面もあります。

東京オリンピックでは、数千億と言われている予算のほぼ全てに絡んでいます。IOC:国際オリンピック委員会の日本組織であるJOCにも多数の社員を送り込んでいます。
私のイメージでは、東京都の職員やスポーツ関係者がIOCと交渉したのかと思うところですが、実際には電通の暗躍によるものだそうです。

そして、このオリンピックの問題はここから。

開催は真夏の炎天下であることが予想されています。しかし、その悪条件の元で働くのは『無償ボランティア』です。
電通高級社員たちはエアコンの効いた部屋の中。そして暴利をむさぼる。

別の側面からお話をしましょう。

高橋まつりさん事件はまだ記憶に新しいと思いますが、この会社はそれだけに留まっていません。そして、それを反省するどころか、被害者たちを口封じして廻るのです。

実は、僕は若手電通社員であった縁戚を事故で亡くしています。自殺ではありませんが、寝不足による交通事故で彼の祖母が「会社に殺されたんだ・・・」といって涙ぐんでいたのが忘れられません。

電通では、何人もの人が亡くなっています。また、不祥事が絶えません。そんな会社がメディアを支配し、また税金を中抜きしているのです。
そういう現実を知って欲しいです。

公正取引委員会は何をやっているのでしょう?
検察は何故知っていて、知らないふりばかりするのでしょう?
労働基準監督署は何故もっと調べないのでしょう?

電通のウィークポイントは顧客である広告主です。
テレビにおける、彼らの広告主を知って下さい。

■トヨタ・パナソニック・ホンダ・花王・AU・NTT
■大塚製薬・明治乳業・三共・キリンビールetc.

これらの広告主は、電通がとんでもないブラック企業
であることを知っていて広告を発注しているのですから、自分のことだけ考えていると言われても仕方がないですよね。

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