有機は好きですか?
ここ最近、もっぱら有機にはまりかけている。正直にいえば面倒な分野だなと思っていたのだが、いろいろきっかけが重なって本で読んだり調べたりしているうちに【めんどくさい】から【怖いかも】【もっと知らないと】という感情に変わった。
初めは、職員研修用にスウェーデンやデンマーク、イタリアのレッジョの保育を勉強していると「森のようちえん」というキーワードから縁あって,『NPO法人 日本に健全な森をつくり直す委員会』のメンバーに招待され、有機野菜や農薬について知る・学ぶという現状から広げる・守るというフェーズに入ろうとしている。まずはこのパンフを職員(女性ばかり)に配布。
そして、UNSTOPPABLE(あきらめない): 愛する子どもの「健康」を取り戻し、アメリカの「食」を動かした母親たちの軌跡という本を読んでいる。「不安な母親はFBIよりも良い調査をする」という諺が紹介されているこの本の推薦文には、元農林水産大臣の山田正彦氏の名前があった。勉強不足を恥じるが、こういう大臣・政治家の方もいるなら日本も捨てたもんじゃないと思った。
山田氏のブログでは「農水省は有機農産物を学校給食に導入するための支援を始めた。自治体とJAは率先して取り組み、有機農業を核に地域農業の展望を開く端緒にしてほしい」 (日本農業新聞2020年9月22日論説)を紹介。
日本は、ヨーロッパだけでなく、場合によってはアメリカよりも変化を嫌う目に見えない風潮や企業ファーストの世相が支配しているので、変化を起こすことはリスクになる。夢や理想だけでは現実を乗り越えていけない、限られた予算と条件の範囲内でできることをやっていくしかないけれど・・
この本では、遺伝子組み換えや農薬が生命に与える影響は計り知れず、それを証明することも難しいとも書かれている。それでも、作者は3人の子どもの母親で、自分の子どもを守るために行動することで自分の周りから、小さな社会を変えていったリアルなストーリだ。
どこまで行っても分かり合えない相手や社会がある一方で、行動することで真に共感できる仲間との出会いも必ずあることを教えてくれる。女性だけが子育てをするわけではないが、多くの女性・母親には是非読んでほしい。
今まで知らなかったけれど、この本を読んで知ってしまった以上、あきらめずに、自分の行動を選択していきたいと思う。今、少し高い食費を払うか、今は安い食費で、投薬・治療・脳や神経系への異常など不安な時間と膨大な医療費を将来の自分と愛するわが子に受け渡すかを選択する自由がある。
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