楽観的に物事を捉える秘訣はありますか?
「楽観的に物事を捉える秘訣はなんですか?」
今週のwell-beingダイアログです。
まず、楽観的とはなんなのかについて調べてみました。
楽観的とは、
物事をうまくゆくものと考えて心配しないさま。
楽観とは、
①物事の先行きをよいほうに考えて心配しないこと。心配するほどの事態でもないとして気楽に考えること。
② すべての可能性を信じ、世の中や人生をよいものと考えること。
と辞書で定義してあります。
ここで、悲観的という言葉も調べてみたいと思います。
悲観的とは、
先行きに望みはないと考えるさま。望みのもてないさま。
悲観とは、
① 物事が思うようにならないため失望すること。
② 世の中や人生を悪と苦に満ちていると考えること。
と定義されていました。
上の言葉の定義からすれば、先行きへの希望が持てているかということや、希望を持つための可能性を見つけることができる、もしくは視ることができる目なのかもしれません。
楽観的とはあたかもヘラヘラしているような意味で捉えられがちなところもあるように感じますが、決してそうではないようです。
これを考えていた時に、夜と霧という本を思い出しました。第二次世界大戦中にアウシュビッツ強制収容所に送られた精神科医V・フランクルさんの著書です。
生き残る人と生き残れなかった人。この本で書かれていた様子が浮かんできました。
フランクルさんは収容所を出た後に、また妻と収容所を出た後に再会を果たして、過ごす生活に希みを持っていたこと、そういう希みを持っている人だけが、どんなに過酷な状況にいたとしても、沈む夕日をみてその美しさに感動することができたこと。
希望を持つということは、無数にある可能性の糸を読み、その可能性を信じることができるかどうかなのかもしれません。
そしてそれを語り合える友がいることや、環境があることがその支えになるような気がします。
楽観性とは、個人としても持てますが、それを囲む群集としての環境がもたらしてもくれます。
物事がうまくいかない時ほど、感情に浸るよりも、うまくいかない構造に目を向けることも沼にはまらないポイントでもあるようです。
なぜなら、構造に目を向けた時に、これまでの失敗は全て成功への布石に変わるからです。これは、一喜一憂しないためのマインドセットでもあります。
また、自分の完璧を捨てることも楽観性を助長していてくれるようです。他とのセッション(又はジャズ)によって自分の完璧と思っていたものを軽く超えていく感覚。
そう思えた時に、それでいいのだ、これでいいのだと割り切れるような気がしています。
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