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結婚式はなぜ「食事形式」ばかりなのか、というパンドラの箱。

昨年の今ごろ、こんなnote記事を書きました。

見返してみるとダラダラと長い記事になってしまって恥ずかしいのですが、実際にこの記事を読んでくれた人から「結婚式について根本から考えることができました」とメッセージをいただくこともあって、本当に書けてよかったと心から思っています。

この記事で言いたかったことは、要するに「結婚式は ' 式場選び ' からはじまる、は間違ってる」ということです。

一人として同じ人間がいないように、一つとして同じお祝いの仕方なんてあるはずがない。私たちの結婚式はどんな風につくろうか?から考えるべきで「式場選び」はそのプロセスの一つでしかない。と、言いたかった。


でも、1年が経ったいま、また状況が少し変わってきているんです。

僕はもう結婚式はほとんど作っていないし、偉そうなことを言えた立場ではないので、もしかしたら、現場最前線でがんばっている皆さんからすると「馬鹿言うなよ!ぜんぜん違ぇよ!」と怒られてしまうかもしれない(ので、パンドラの箱と表現をしている)。

でも、誰かが言わなければ結婚式は次には進まない。もともと、とても腰が重い業界だからこそまずは声にだしてみたい、そう思って久しぶりに書いてみました。

どうかお手柔らかにお付き合いいただければ嬉しいです。また、下記文章はあくまでも個人的な見解となりますのでご了承くださいませ(これ大事だと最近知りました)。


結婚式は古い、でも一周回って 「趣」 になってる。

そういえば、先日のツイートが少しだけ話題になったんです。まずはその話から。

結婚式はよく「数十年間のあいだ、ほとんど姿かたちを変えずにここまで生存してきた超老舗サービス」などと、絶滅に瀕する希少動物かのように紹介されてしまいます。

これはあながち間違いではなくて、実際に現金を直接受けわたすご祝儀制度とか、ウェディングケーキの食べさせあい(新郎のスプーンはもちろんデカイ)とか、ずーーっと変わらずに続いているものは数え切れなくて。


確かにもうちょっと時代にあわせて進化しても良いのでは・・・と思いつつ、でも僕は最近、これらって実はそんなに悪いことではないんじゃないのかも、って思ってきているんですよね。

お金をナマでもらう経験ってもはや珍しくなってきているので、ご祝儀袋を開くときってめちゃくちゃ感動するし(実体験)、ウェディングケーキの食べさせあいはどこか恒例行事的な「よ!待ってましたー!」的な、妙な楽しさがあったりもするじゃないですか。

AI時代が加速して、時代がどんどん変化していくなかで、このような「変わらないもの」は希少になってくるのかもしれないって思うんですぜったい言う機会なくなるよ、待ってました!なんて言うこと。

だから、ぜひファーストバイトはこの先100年も続くコンテンツであってほしいと思ってます。ほんとに。



でも、でもです。

そんな中でも、やっぱり「変わらなくてはいけない」ものがあるとも思っています。それがタイトルの内容です。

今、いくつもあるウェディングカンパニーが扱っている「結婚式」という商品は、なぜ漏れなく「食事形式だけ」なのか。これって不思議じゃないですか?

たとえご祝儀が電子決済になったとしても、ウェディングケーキの食べさせあいが無くなったとしても、結婚式を挙げる人が急増するとは思えないのですが、

もし結婚式が食事形式ではなく、映画とか、個展とか、旅行とか。もっとさまざまな形で体験できたとするならば、きっと結婚式をやりたくなる人は増えるんじゃないかと思うんです(実際に結婚式を挙げてない人達は30〜40%ほどいるらしいです)。

だから、しっかり考えたい。
みなさんは、どうしてだと思いますか?

ぜひ10秒くらい考えてみてから、一緒にこの課題に挑む共犯者になってくれたところで読み進めてもらえると嬉しいです。


結婚式はなぜ「食事形式」であり続けるのか。

もちろん、理由はいろいろあると思います。先述のツイートにいただいたリプライの中にも「なるほど!」と思わされるものがたくさんありました。

うわ・・・ほんとはもう一つ載せたかったんだけど見つけられなかった・・・ごめんなさい。内容は確か「食事をいっしょにとる、ということが何よりの信頼の証であり、お祝いであったんですよね昔は」というようなものだった気がします。

これには僕も全身で納得と賛成をしています。つまり、先に言いたいのは「食事形式」を否定したいのではまったくないってことです。選択肢が食事形式だけであることを好転させたいのです。


前置きはそれくらいにして、本題です。

まずはじめに、僕がこれまでいろんな人に「なんで結婚式って食事形式なんですかね?」と聞いた結果をまとめてみました。想像しえる理由は3つあります。

それが「①伝統 × ②感謝 ☓ ③収益」の3つです。

①伝統
先述のとおり「食事を一緒にとる」ということそのものが幸せの象徴であり、お祝いにおける伝統や慣習であったということ。一緒に食卓を囲むことで愛情が芽生える、ここに疑いがなく踏襲しつづけているという理由。

②感謝
おもてなしの意味。主役の2人のためにせっかく来てもらうのだから、何もなしに披露だけして帰ってもらうのは心苦しい。だからせめて、料理をふるまうことでおもてなしをしたいという気持ちのこと。

③収益
主に運営側の収益のこと。結婚式にはみなさんの想像以上の人が関わってつくられる。とてもじゃないけど、食事はナシで会場費だけで結婚式を提供してしまっては必要な人員が食べていけない(一概ではない)。

この①〜③はどれもそのとおり。でも俯瞰して見てみると、僕はやはり③の影響が大きいのではないかと見ています。

伝統や慣習からやってきた流れではあるものの、それと同時に、食事形式以上に収益がちゃんと発生する結婚式のかたちは存在しない、ということです。

たとえば、先述した映画形式や個展形式、というアイデアで考えてみると、式場側に入ってくる収益は「会場費」のみになるんですよね。

そうなると、料理の利益がどれくらい出ているかは式場によるので明言しませんが、少なくとも1回の結婚式あたり数十万円〜数百万円が消失することとになるんです。そうなると、簡単には決断できない。

一方で、こんな映画形式とか個展形式とか、これまで100万人くらいが思いついていそうなアイデアを実現し、事業にする会社が出てこないのも不思議です。たとえば、映画型結婚式なら映像会社とかであれば簡単にできそうですよね。

↓ニーズはぜんぜんありそう


たぶん、それは結婚式が慣習ある祝祭行事だから。もっと言うと、成人式やお葬式などと同じように「押さえておかなければいけないマナー」が細かく存在していて手が出しにくいからじゃないかと思います(あとは収益性)。

もしかすると、個人でやってる人はいるかもしれません。でもきっと、漏れなく大変だったと思うんです。ノウハウがない、協力者集めが大変、運営も自分たちでやらなきゃいけない・・・などなど。

セルフプロデュースがなかなか流行しきらないのは、とにかくかなりの体力を使うからという大きな理由があるのです。


ここまでをまとめると、婚礼企業は収益の観点から、アイデアはたくさん持っているもののなかなか踏み出せない。婚礼業界以外の企業はノウハウがなくて踏み出せない。個人においてはパワーがかかりすぎて踏み出せない。

このように、三者お見合いになっているのが現状です。これこそがニューウェディングの壁。

だから今日も、結婚式は食事形式しか選択肢が存在しないのです。これが僕の一つの見解です。



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ここまでが前編です・・・
ぜひ、ひと休みしてください・・・
記事は逃げませんので時間があるときにでも・・・

休憩がてら妻のダンスでもご覧ください。

▷後編の目次
- 「ニューウェディングの壁」は壊すべきなのか。
- ハイブリッドでニューウェディングを誕生させる。 
- 僕が構想しているニューウェディングを紹介。

さあ、それでは後編にいきます・・・
お付き合いくださいませ・・・

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「ニューウェディングの壁」は壊すべきなのか。

これだけ話しておいて・・・ではあるのですが、じゃあそもそも「ニューウェディングの壁」って壊す必要があるのか、という話もしておきます。もちろん、これも何回も考えたので。

結論でいうと、僕は壊すべきだと思っています。つまり、食事形式だけではない選択肢が、やっぱり結婚式にはなければいけない

その理由は「時代と購買行為の変化」から読み取れますので、後半はそんな話からスタートしてみたいと思います。(・・・かっこよく書いてみてるのですが、何の学術的根拠もありません。ただの独自の見解なので話半分以下で聞いててください)


まず、僕は「結婚式の選ばれ方」ってこう変わってきてると思ってます。

[昭和]
華美で豪華なものに憧れを抱いた時代
(高級ホテル・お色直し・ゴンドラで入場)

[平成]
より自分らしいものに憧れを抱いた時代
(オーダーメイド・セルフプロデュース)

[令和]
憧れはなくなり「意味」があるものを選ぶ時代
(???→まだ答えがでていない)

車、家、そして結婚式においても、華美で豪華なもののほうが良いとされてた時代がありました。やがてそれが、自分らしいものが一番良い、という時代に変わっていきました。ここまでが平成。

しかし近年では、さらに変化があるように思います。自分らしいものを簡単に選べるようになってきたことで、欲しいものが「自分らしいもの」から「より自分にとって意味のあるもの」に変わってきているのではないかと感じているのです。

つまり、取捨選択が加速している。厳選の時代に入ってきていると思うのです。捨てる決断をするスピードもとても早い。

自分らしいものは作らなければなかった平成が終わり、自分らしいものを厳選する令和がはじまっている。これが僕の予測です。


もちろん全員がそうではないと思います。なんなら僕はどちらかというと豪華なものが今でも好きだし(ミーハー!)。これはあくまでも、よりマジョリティに近づいていくのがどの層か、という話です。


この時代のうねりを見ていると、結婚式は今「オーダーメイド」で止まっています。でも、新郎新婦からすると「結婚式だけなんでそんなに意味あるものを創るのに時間もお金もかかりすぎるの?」って思っちゃうのです。

この状態がつづくと、結婚式は業界全体でまるっと「意味のないもの=いらないもの」として捉えられてしまうんじゃないかと、僕は怖くなってきています。


つまり、結婚式は進化の余白がある。キーワードは「意味のある新しいパッケージ」を作り出すこと、です。

結婚式は伝統や慣習のパッケージからはじまり、自分らしいオーダーメイドが求められ、そしてまた新しいパッケージへと昇華する。僕はそう確信しています。


ハイブリッドでニューウェディングを誕生させる

結論にきました。じゃあどうするか。ここも僕なりの答えがあります。

少し前の話に戻るのですが、さっき前半で「ニューウェディングの壁」についてこう書きました。

ここまでをまとめると、婚礼企業は収益の観点から、アイデアはたくさん持っているもののなかなか踏み出せない。婚礼業界以外の企業はノウハウがなくて踏み出せない。個人においてはパワーがかかりすぎて踏み出せない。

今でも、パワーのある個人がセルフプロデュースで「クラウドファンディング形式」のウェディングをしたりと、新しい取り組みをはじめている方は多くいらっしゃいます。

でも、やはりそれが「ニューウェディング」として他者の選択肢になるまでの影響をもつことは、どうしても難しいのです(影響力などの観点から)。

だから、まずは企業がそこに踏み出すしかない。僕はその最善の手法が「ハイブリッド」ではないかと思っています。結婚式業界の企業と、他業界のノウハウをもつ企業が手を組んで、ニューウェディングを創造するという方法です。

お互いそれぞれの事情から、踏み出せない理由がある。だったら、手を組めばいい。それが僕の考えになります。


たとえば、ホテルと手を組めば「宿泊型ウェディング」がいとも簡単にできるかもしれません(皮肉にも食事型ウェディングはホテルでやっているのですが)。

もしかすると、出版社と手を組めれば漫画型ウェディングもできるかもしれない。もしかすると、美術館、映画、出版・・・など、発想は無限大に広がります。


この前、実際にCRAZY WEDDINGからはこんな新しいかたちの結婚式もリリースされました。

これもすごく良いなと思いました。旅行☓結婚式。海外ウェディングを国内版にして、より本質を深めたようなサービスだと思います。




この時代、コンテンツはもうそのコンテンツだけで留まっていては未来がなくなっています。たぶん、あらゆるコンテンツがそうです。だから、どのコンテンツのも横展開を少なからず図っていると思うのです。

だから結婚式も「コンテンツ」という捉え方をして、その波に乗ればいい。


ただ注意してほしいのは、僕が言っているハイブリッドはコラボレーションとは少し違います。

たとえば、僕の大好きな漫画キングダムと結婚式のコラボレーションを想像すると、入場は乗馬しながら「おれは大将軍になるっ!」と叫ばないといけなさそうですが・・・そういうことではないです。

「漫画」と「結婚式」の価値をハイブリッドさせる。つまり、たとえば2人の人生ストーリーを1年かけて10巻のマンガにしてしまい、それをこれまで出会った人たちや、これから出会う人たちに販売する(売上=ご祝儀)などということ。

この活動そのものを「結婚式」と呼んでしまう、ということです。


「それでは結婚式の価値がなくなるぞ!結婚式は娘が親にお手紙を呼んでくれるから良いんじゃないか!」と全国のパパから怒られてしまいそうな気もしますが、結婚式のそもそもの価値って「愛情に気づくきっかけ」であると、僕は思うのです。

だから漫画をつくったとしても、小学校の同級生にあの頃の話をインタビューしにいけば「やっぱこの仲間が好きだな」って小さな愛情に気づけるかもしれない。やっぱり漫画のオチはパパとママにしたいんだよなって思った瞬間に愛情が溢れて涙を流しているかもしれない。それで十分、結婚式なんだと思います。


僕は2020年、こんなニューウェディングを沢山つくっていきたいです。・・・というか、もう始まっています。映画も、個展も。

でも漫画はまだだから、どこかの出版社とやってみたい!よかったら一緒に、ニューウェディングの壁を壊しましょう。


僕が構想しているニューウェディングを1つ

まためっちゃ長い記事になってしまった・・・。ほんとに長々とお付き合いいただきありがとうございます。

さいごに、実はもう既に「募集段階」にあるニューウェディングがあります。それは「配信型ウェディング」です。簡単にいうと、ライブ配信で実施する結婚式をつくります。

2月の終わりにこんなツイートをしました。偉そうなことを言っておきながら形にするまでに長く時間がかかっちゃいましたが(波乱万丈な出来事がたくさんあったのでまた別機会に・・・)、やっと一歩を踏み出せそうです。

これは、ライブ配信型の結婚式。ポイントは、結婚式をライブ配信するのではないということです。(伝わりますかね・・・!?)

既に結婚式をライブ配信するサービスや式場っていくつもあるんです。だから、ここの分野はそのみなさまにお任せすればいいと思っていて。でも、それって当たり前ですけど「食事型の結婚式」もしくは「チャペルでの挙式」をやった上でのオプションなんですよね。

僕がやろうとしているのはそれではなく、完全にライブ配信にあわせたコンテンツを新しく設計します。それも、新郎新婦にあわせた形で(ヒアリングからやります)。

2人が椅子に座ってゲストにお手紙を読むコンテンツ、2人がスライドショーで思い出を振り返るコンテンツ、配信当日に各ゲストの家に一緒に楽しむゲームのキットが届いて遊んでもいいかもしれない。それをプロデュースしてみたいのです。

もしご興味ある新郎新婦さんがいらっしゃればぜひ僕のツイッターからDMをいただければ嬉しいです。

とはいえ、新しい取り組みなので、まだ料金体系やプロセスなどの詳細は決まっていません(どこで、どういう配信チームで、どうやるかの大枠は決まっています)。ぜひ、そこから相談させてください。

みなさまにご返信はさせていただきますが、応募が多数の場合は順番のご案内になるかと思いますのでご容赦くださいませ。


僕はもうプランナーではないので、なかなか新郎新婦さんに直接ウェディングを創るっていうことはありません(なんなら広告PR系のイベントをつくることの方が多くなってきている)。

でも、こういう形で業界に貢献していきたいと思っています。なのでぜひ「うちともやろう!」って企業さまがいらっしゃれば遠慮なくお声掛けください。

さいごまで読んでいただき、ありがとうございました!^^ 既存の結婚式とは一味違う結婚式を望んでいるすべての皆さまに届きますように。

ちなみに、僕は「カレー型ウェディング」だったらもう1回やりたいのでトップ画をカレーにしました。


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※あとがき※

なかなかセンシティブな内容かな、と思ったので本当は有料記事にしようかと考えていました。でも読まれなくては意味がないので、思い切って全公開にしました。ほんとに悪意などはまったくない(ように書いたつもり・・・)のですが、嫌な気分にさせてしまった方がいらっしゃったら心からお詫び申し上げたいと思います。

こんなご時世なので、ウェディング業界もなかなか大変な時期に突入してきております。僕も目一杯フル稼働でがんばっていきたいと思いますので、ぜひ見守ってやってください。

そして、めっちゃ応援してあげるよ!という方がもしいらっしゃれば、ぜひ以下よりサポートをよろしくお願いします!

いただいたお金はすべて、僕のエネルギーの根源をいつも作ってくれている家族を喜ばせることに使いたいと思います(ケーキを買ってくれば家族が元気になる→僕も元気になる!)

Fin

サポートいただいたお金は僕はもちろん、家族を楽しませる何かにありがたく使わせていただきます!