直腸カルチノイド闘病記5 ~がん保険編~

 病理検査の結果が出る前に色々と情報収集する中で、もしかしたらカルチノイド(NET)はがん保険に該当するかもしれないということに気がついた。妻の友人の看護師から「がんになった時、お金がなくて治療をあきらめる人も多い」という話を聞いていたのでがん保険だけは入ろうということで上の子が産まれてすぐに夫婦してがん保険だけは加入していたのだ。

 私の加入しているがん保険はFWD富士生命のもので、悪性新生物と診断されれれば診断給付金が100万出るというものだ。私が調べた感じではカルチノイドは悪性腫瘍なので悪性新生物に該当する…んじゃないかなー?という感じだった。専門家ではないので確かなことがわからない。すぐに問い合わせ窓口に電話して聞いてみた。またこれが全然つながらず、こんなに保険について問い合わせたい人が多いとは!と驚きだった。20分ほどスマホの前で正座して待ち、すごく要領を得ないお姉ちゃんが担当として電話に出た。確認を進めると、要するにカルチノイドが悪性新生物に該当するという診断書を書いてもらえばがん保険の対象になるらしい。ちなみに申請から5営業日程度で振り込まれるとのことだ。早い!

 そして保険会社へ提出用の書式も取り寄せ、それをそのまま病院の文書受付窓口に出して診断書の作成を依頼した。お値段なんと6000円。高いが100万のためだ、仕方ない。ちなみに依頼して2週間も作成に時間がかかるらしい。担当医に話したら、すぐに作成しますねと言ってくれて実質1週間で受け取ることができた。

 病院で6000円支払って診断書を受け取り、その足でそのまま郵便局へ行き保険会社へ申請書と診断書を送付した。どうなることやら。

 投函したのが木曜日、入金されたのが月曜日で実質2営業日で振り込まれた。100万貰うより健康体の方がよかったな~とは思う。自分に残されている時間がどれほどあるのかはわからないが、せめて残された時間を有効に使おうと決意を新たにして、自分を高めることに使おうと思う。具体的にはファイナンシャルアカデミーの不動産講座の受講と新しいmacbook airの買い替え、それとジムに通おうと思っている。

 まさかこんなに早いタイミングでがん保険が役立つ時が来るとはという感じだ。月々1000円くらいの掛け金で、診断給付金が100万出る(そして2年後以降に転移などでがんと診断されたらまた100万出る)だけというものだ。通院や入院の補償はないが、統計上がんの治療にかかる費用は自己負担額の平均で100万くらいらしい。診断給付金100万だけあれば十分でしょ!という私の中での合理的理由によりそうなっている。

 2年以降経ってからまた転移が見つかっても、がん保険の診断給付金は恐らく出るだろう。その時が死ぬときかもしれないけど…。その時は入院・手術代として使うことになるだろうなー。実際にこういったがんに類する悪性腫瘍ができて思うけど、がん保険に入っていて費用の心配をしなくていいということは、費用以上に精神的な効果が大きいと感じた。もしがん保険に入っていなければ、費用の捻出先をどうするかなど、病気の上にお金の心配もしなければならなかった。過去の自分の判断にグッジョブである。

 私は保険会社の回し者ではありませんが、がん保険入っていてよかったなと思います。診断給付金のみで掛け捨てのものなら月1000円程度で入れます。おそらくこのnoteを見ている方は既に類似の病気に罹患してしまった方だとは思いますが、もしそうでない方が見ていたら、がん保険は診断給付金のみのもので構わないので加入しておくことを強くおすすめします。たかが100万とはいえど、お金の出しどころを考えなくていいというのは病気の時に悩むべき大きなことが一つ減るということです。例えば、ここで治療に100万使ったら子供の大学の入学金大丈夫かな?とかそんなこと考えなくてよくなるということです。それって想定していた以上に大きなことでした。

 私はこの病気になったことで、自分の体験を親しい友人達に話し、大腸内視鏡検査とがん保険の加入を勧めています。このnoteを見た方達にとっても、私の体験が参考になれば幸いです。皆さんが、末永く健康で幸せでありますように。