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【CL京都 ベスト32】れんげきテンタクル徹底解説【海の幸概論】

はじめに

どうもyos(@yos_poke)、ヨシハラです。

記事を手に取っていただきありがとうございます。

CL京都に出場したみなさん、お疲れ様でした。

運が本当に良く、CL愛知でJCSの優先権を獲得、
そのままJCSでも優先権を獲得、
そして今回もギリギリでベスト32という成績を残すことができ、
CL福岡2022、ひいてはJCS2022までゴリ押しで大会に出続ける切符を手に入れることができました。

今回選択したのはモクナシゴリランダー、、、
ではなくれんげきテンタクルということで、また変なの使っとるわと温かい目で見ていただけると幸いです。

今回構築を共有したのは2人です。

yos...7-2(31位)(運だけ)

リン...7-2(90位)


今回は、
デッキ選択の背景
CL福岡にも響くであろう環境考察
そして海よりも深いれんげきテンタクルというデッキの奥深過ぎるその概観を記していきます。

先に言っておくと今回かなり力を入れています。
決勝トーナメントには残れなかったものの、最強の「れんげきテンタクル」の自信もあり、図解と文章を織り交ぜながら頑張りました。
是非手に取っていただけると嬉しいです。
塾講師なので分かりやすさに自信あり(?)

「れんげきテンタクル」の教科書になれるように本気で書きました。

具体的には
無料部分では環境考察デッキ選択の背景について。
有料部分では具体的なリスト、採用カード解説、不採用カード解説、れんげきテンタクルの使い方などについて記しました。詳しくは目次をご覧ください。


恒例の戦績開示タイムです。
買うか買わないかの参考に少しでもなれば。

CL横浜2021 カウンタードンファン 8-5(Day1抜け)

CL愛知2021 モクナシラフレシア 6-1 ベスト16(エクストラ)

CL京都2022 れんげきテンタクル 7-2 ベスト32

JCS2021 モクナシダダリン 7-2 ベスト8

大型大会はここ3回で
ベスト16→ベスト8→ベスト32
なので最近調子良いですね!


環境考察

ここに関しては特に言うことはありません(ある)。

ミュウVMAX
VS
全員

速攻、高火力、安定感を持ち合わせ、遂に弱点を克服することに成功した最強のポケモン、「ミュウVMAX」を、
これまでのVMAX、タッグチーム、非GX・Vたちがそれぞれ独自のスタイルで立ち向かう構図だったように思います。
ムゲンダイナにザシアンとザマゼンタと主人公一行が戦っていたのを思い出しますね。

CL京都の攻略のカギとなったのは、タイプ相性ではなく
「ルールを持たないポケモン」
「頂への雪道」
ここにあったように感じられます。

「ミュウVMAX」を攻略するのは生半可なデッキタイプでは不可能で、
サイドレースを嫌でも有利に進められる「ルールを持たないポケモン」
「ミュウVMAX」の技、構築の穴を咎められる「頂への雪道」であったはずです。


一応環境デッキにコメントをしていきます。
考察は上の数行で終わっているので、使わなかった理由が主になります。何度もCL京都があるなら使いたいデッキがたくさんある環境でした。

・ミュウVMAX
強過ぎてミラーだけが課題になるレベルで強いです。
たまに会った方に「○○入りのミュウって強いと思いますか?」みたいに聞かれることがありますが、「ミュウVMAX」「ミュウV」「ゲノセクトV」「ボスの指令」「エネ」が入ってれば何をどうしても強いです。
デッキの本来の強さを持ったままミラーの現実的な回答を持つ方法が思い浮かばず断念しました。

・こくばバドレックスVMAX​
そもそも今大会に「ミュウVMAX」に勝てないデッキを持ってくる人はいないと思います。
だからこのデッキが消えるのではなく、使ってくる相手は全員「ミュウVMAX」に勝てるように仕上げてくると考えていました。
私はそこまで辿り着けなかったことと、環境に合わせてチューニングし過ぎると手札の偏差が激しくなるため厳しいデッキであると考えていました。


・れんげきウーラオスVMAX
今大会のダークホース。「ミュウVMAX」メタ全てに強い
非常に強いという評価でしたが、上手い「ミュウVMAX」に勝つことは正直かなり厳しく、少しのミスや遅れが上手くない「ミュウVMAX」使いへの負けにも直結するため、今大会で握れないと判断しました。
母数に対して勝っている人が多いのは、ある程度の実力が無いとそもそもこの大会で使うに至らないからであると思います。
この環境で勝てたのは本当の武闘家である他ありません。


・ゲンガーVMAX
弱点だけでなく、V・GXを並べるというデッキの構築上「ミュウVMAX」に有利であるところが高評価。
しかしながら一撃デッキ特有の謎事故、先ほど述べた今大会の2つのカギがどちらも大きな壁になることから、厳しいのではないかと判断しました。


・はくばバドレックスVMAX+スイクンV
POGと呼ばれる海外の大型大会で優勝したデッキ。
JCSの後このデッキを周りの仲間と見直し、再評価し死ぬほど回しました。
使わなかった理由は「ミュウVMAX」対面も含め序盤の制圧力が低いと感じた、それだけです。
最初の数ターンを持ち堪えれば盤面にいるポケモンたち全てが再現性の塊であるため、相手を仕留める詰めのラストターンまでかなり手堅い盤面を作れる非常に良いデッキだと思っています。
CL京都を思い返してみると、これか「れんげきテンタクル」の2択だったなぁと思います。


・三神系統
どう組んでも「ミュウVMAX」が重いのと、他のデッキの「頂への雪道」にまとめて轢かれてしまうので途中で考察から外れてしまいましたが、本気の三神使いは今回も勝ち上がっており、流石だなとしか言いようがありませんでした。


・ルカメタザシアン
「ミュウVMAX」が厳しいと感じていましたが意外とそうでもなく、立ち位置も悪くないため直前に考えましたが、流石に直前に選択できるデッキとは思えず断念しました。


・モクナシゴリランダー
「今回は戦えますか?」と聞いてくださる方がいます。
「ミュウVMAX」と戦っていると、結構悲しくなります。


れんげきテンタクルを使った理由

今大会もいろいろと考えてこのデッキを選択しました。

理由①:ルールを持たないポケモンであること

ルールを持つポケモンで「ミュウVMAX」に真っ向から立ち向かい安定した勝利を収めるのは難しいです。
一方で、ルールを持たないポケモンで「ミュウV」の「サイコジャンプ」で破綻しない勝ちへのプランを持っているデッキは非常に強いと考えました。

また、ルールを持たないポケモンに非常に強く出られることのできる「れんげきウーラオスVMAX」がかなり向かい風であるため、ルールを持たないポケモンで勝つチャンスはここしかないと考えました。


理由②:上振れ下振れが少なく、事故りづらいこと

「モクナシゴリランダー」を使った時は「スーパーグロウ」と言う決まった動きの再現性が高いことが選択理由になりました。

上振れた試合は勝って当然、下振れた試合の敗北の理由を下振れたからにはしたくない。
というのを前回の記事で書きましたが、それ風に言うと

上振れないので楽に勝てないが、下振れないので負けない。
というデッキであるところが非常に評価が高かったです。

「うらこうさく」が主体である上、ルールを持たないので現環境2パスくらいなら許されます。

諦めなければどこからでも巻き返せます。


理由③:本戦も含めて全てのジャンケンに負けていいこと

先手でも後手でも正直どっちでもいいです。
先手なら先2で「どんどんよぶ」を使用しますし、
後手なら後1、ないしは後2で「どんどんよぶ」を使用します。

先手を取られたら既に少し厳しい「ミュウVMAX」ミラー、やりたいですか?という話になってきます。


理由④:そもそも練習している人が少ない

例えば「ムゲンダイナVMAX」を使っていて突然「れんげきテンタクル」と対面させられた際に気を付ける最重要事項をすぐに思い付ける方はそう多くないのではないかと思います。
これをされると結構ヤバい!というプレイがありますが、されることはまずありません(ちなみに「くろいまなざし」関連ではありません。詳しくは記事をご覧ください)。

これらが私が「れんげきテンタクル」を握るに至った理由となります。


チラチーノ型との違い

れんげきテンタクルには2つの形が存在します。
1つ目は私の使った「インテレオンライン」が軸になっている形。

もう1つは「チラチーノ」が軸になっている形。

それぞれの利点と欠点を整理してみます。

チラチーノ型の利点

・手札の「れんげき」以外のカードを捨てながら山札の純度を高めることができる点
・手札を流されて弱くなっても、復旧がしやすい点
・ドローサポートで引いた後、そこからさらに手札を伸ばせる点
・引いたカードで戦うため使用難易度が低い点
チラチーノ型の欠点

・「チラチーノ」が「れんげき」のカードでない点
・確定サーチができないため、手札の偏差が激しい点
・回収ネットのバリューがかなり低い点
・どんどん呼べない点

欠点の方が致命的なものが多いです。
当たり前ですが、引いたカードが「れんげき」でないということはそのドローはかなり渋いものとなります。

また、確定サーチでないことから序盤の2ドローではどうにもならないことも多く、序盤が最も大切な対三神にかなり上振れないと勝てないです。

インテレオン型の利点

・確定サーチであるため、狙った動きがしやすい点
・デッキのカードをフルで使えば勝てるように設計されているため、プレイエラーがなければ仮想的にはかなり勝ちやすい点
・回収ネットのバリューが高い点
インテレオン型の欠点

・山札から不純物を取り除くのが難しい点
・使用難易度が高い点

欠点は他にも存在するものの、その欠点は構築で補えるものになっていると考えています。


以下デッキ解説から有料となります。ここまで読んでいただきありがとうございました。

また、今回も無料部分の最後でお礼の言葉を言いたいと思います。

れんげきテンタクルの構築をPTCGO上で公開していたroiくん、
その構築を練習会で突然持ってきて貸してくれたゆっかーさん、
それを見てハマった後、相談をしたらいつでも答えたり一緒に考えてくれたKさんとリンくん、
CL出ないのに毎日練習してくれたリリーさん、ありがとうございます。

収益はCL、WCSの渡航費と、テンタクル会への寄付金となります。
お金がなくてすみません。ありがたいことにCL福岡にも出られますが遠過ぎます...笑


デッキリスト

そもそも巷で見かける「れんげきテンタクル」のリストには必須級と思われるカードが入っていないことが多いです。
もちろん構築段階で方向性が違うためではあると思いますが、これが私たちなりの「れんげきテンタクル」の結論です。


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