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【CL愛知 ベスト32】WTB徹底解説【海の宝箱】

 はじめに

どうもyos(@yos_poke)です。

記事を手に取っていただきありがとうございます。

CL愛知に出場したみなさん、お疲れ様でした。

配信卓をご覧になった方もいるかと思われますが、
今回私は、巷で「W(ater)T(ool)B(ox)」「モスノウバレット」「水バレット」などと称されているデッキを選択しました。(呼び方がどうのこうのみたいな話がありますが、適当に呼んでるので気にしないでください)

結果としてベスト32に残ることができました。

デッキの内容としては、Bumpeiさんのデッキの影響を受けたものであり、デッキ自体の基本的な使い方はこちらに載っています。
いつも「なるほど!」と思わせる内容のデッキを作っていて、このタイプのデッキの中身をある程度知っていたとしても思考を覗けることに価値がある記事だと思うので是非ご覧ください。

私の記事の有料部分は、もしこちらの記事を読んでもっと興味が湧いた!と感じた場合に読んでいただけると幸いです。スイクンインテレオン以外のデッキに関する記述もあり、おすすめです。

※本人に記事の引用や内容についての許可はいただいています。ありがとうございます。


環境考察

スターバース発売直後ほどではないものの、
バトルリージョンが発売された後、いくつかの新しい環境デッキが登場しました。

バトルリージョン環境が始まりまず登場したのは「ミノマダム」

のちに「チラチーノ」を軸とした形と「カビゴン」を軸とした形の二種類に大別されることとなるこのデッキですが、VMAX・VSTARなどVポケモンを軸としたデッキに対して弱点をついて戦うことができる点が評価されました。
また、「ミルタンク」の登場により「ビーダル」を軸としたデッキの活躍が難しくなり、パーツを集めたりたねポケモンを並べることが難しく評価を落としていた、「うらこうさく」が軸となったデッキが再び増えてきました。
「ミルタンク」を構築単位で突破しやすい「うらこうさく」軸のデッキや「ジュラルドンVMAX」「ミュウVMAX」もそれだけで評価点が一つ増えることになり数が増えました。

また、ポケカYoutuberでおなじみのだんのうらさんがシティリーグで使用し話題となった「アルセウスインテレオン」は様々なデッキへの対応範囲が広く人気となりました。

そして、後半に入り、私もCLで使用した「WTB」が登場しました。
「かがやくゲッコウガ」によるベンチ狙撃だけを生業としていたのなら恐らく一瞬で消えるタイプのデッキでしたが、「スイクンV」「スターミーV」「ケケンカニV」と言ったポケモンと組むことで本領を発揮し始めました。

「ミノマダム」に関しては「アルセウスVSTAR」軸のデッキの「ノコッチ」や「ミカルゲ」などで簡単に対策ができてしまうことから、所謂メタのメタであったりメタに対してどう立ち向かうかを検討しなければ大会で使うのは難しいと考えていました。

CL愛知直前のジムバトルに出場したり、シティリーグの結果などを見ていて目についたのはやはり、
「アルセウスインテレオン」「ミュウVMAX」「WTB」の多さです。

次いで「ヒスイダイケンキVSTAR」「アルセウスジュラルドン」「白馬アルセウス」「インテレオンVMAX」「ミルタンク」を見かけるイメージでした。

トップ3つのデッキについて考えてみます。

〜アルセウスインテレオン〜

「白馬バドレックス」がいないため枠にある程度の余裕を得たこともあり、「チェレンのきくばり」「大きなおまもり」で中打点を拒否しながら、「ノコッチ」「マナフィ」といったメタカードを採用できるようになりました。

また、デッキの性質上特別なメタカードを入れることなく「ミルタンク」を突破しやすいです。

また厳しい試合展開になったとしても場だけで310ダメージが完結するデッキは少ないため、今回のCL愛知の配信卓のように「頂への雪道」「ツツジ」から試合をひっくり返すことができます。

ちなみに私がこのデッキを使うなら「はかいのさけび」の「イベルタル」はほぼ確実に採用していたと思います。

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〜ミュウVMAX〜

Vポケモンを軸としているデッキであれば、弱点をつこうが何をしようがこのデッキに有利つけることは難しいです。
先攻2ターン目からベンチのVポケモンを倒すことができて、後攻1ターン目からサイドを取り進めることができ、
アタッカーがサイド1枚(「メロエッタ」「オドリドリ」「コオリッポ」)・サイド2枚(「ミュウV」「ゲノセクトV」)・サイド3枚(「ミュウVMAX」)とそれぞれ存在するため、負けない盤面を作りやすいです。
「フュージョンシステム」により頭の中で想定していたプランの再現性が高い点も評価点です。

また、このデッキに対して「頂への雪道」は一つの対策と言えますが、「雪道ツツジ」には心配な点もあります。
「ミュウVMAX」は「バトルVIPパス」を使って展開するというデッキの性質上、山に「ハイパーボール」「クイックボール」があまりやすいという特徴があります。
「ツツジ」で引ける2枚という枚数はトップも合わせて3枚で、「ハイパーボール」で「バケッチャ」から解決してしまうという恐れがあるのが理由です。
「雪道ツツジ」をしながらアタッカーを消せるのであれば対策になるものの、悪タイプのデッキで「雪道ツツジ」をできるものは少ないです(「アルセウスカラマネロVMAX」など)。


〜WTB〜

一言で言うと、対策が難しいデッキです。
このデッキの強さは凄まじく、ほとんどのデッキに「マナフィ」の採用を強要させたこと、また当たった時に相手にボールから「マナフィ」を場に出させる手間を与えることなど、様々な縛りをもたらしました。
「かがやくゲッコウガ」「ケケンカニV」「スターミーV」「ラプラス(レイジングフリーズ)」など、ケアしなければならないカードが多いため、
例えば練習相手の山に偶然「スターミーV」が入っていなかった際に本番ケアを怠ってしまう、などと言ったミスは本番してしまいがちだと考えていました。
「マナフィ」は勝負を成立させるカードでしかなく、対策になっていないデッキも存在していると考えました。


デッキ選択

正直「WTB」を見た瞬間、
「(CLではこれを使うんだろうな)」というのは内心感じていました(どう見ても好きなので)が、一応他のデッキも検討しています。

前回の記事にもその前の記事にも、多分さらにその前の記事でも述べていますが、私は、環境外から攻め込んで勝とうとしていることが多いです。
この考えに則ると今回のデッキはCL直前にたくさんデッキが公開され、Youtubeなどでもたくさん話題に挙がったデッキです。

この影響もあり、多くのデッキに「マナフィ」が採用されたり、トップTierの「アルセウスインテレオン」には「タフネスマント」をケアして「ツールスクラッパー」が採用されるなどして対策がなされました。
また、「ミュウVMAX」には「結晶の洞窟」が当たり前のように採用され、完全に環境から目の敵にされてしまいました。

ただ私がデッキを動かす方針としては、「マナフィ」が出てきた場合は特別効果的だと思う時以外は「マナフィ」を倒さず放置しますし、
「アルセウスインテレオン」の「ツールスクラッパー」や「ミュウVMAX」の「結晶の洞窟」は勝敗にあまり大きく関係しないと考えています。

また、私がデッキを選択する際に考えている

・安定感がある
・環境トップに五分が取れる
・意識外から奇襲できる可能性がある

という三点を満たしていることもあり、選択しました。
特に三点目の意識外からの奇襲を意識し、今回はこのデッキに入ってそうなポケモンは大体全て入れました

どれかのケアを怠った相手から一勝をもぎ取れるアドバンテージは大型大会においてかなり大きいと考えています。


また、これ以外に候補にあったデッキを列挙していきます。
デッキの画像を探していると日が暮れてしまうので、デッキの概観も覚えている範囲でメモしておきます。

・ミュウVMAX
最終候補。途中から「ミュウVMAX」と「WTB」以外の選択肢は無くなりました。
「シマボシ」「ツツジ」「結晶の洞窟」「崩れたスタジアム」で「WTB」を潰せます。一緒に出場した練習メンバーはそれぞれ7-2,8-1しているため、これもまた正解の選択だったと思います。
私が選択しなかった理由は「ゲームにならない初手が偶にあること」「頂への雪道だけはケアしても避けられない場合があること」の二点です。

・ヒスイダイケンキVSTAR
序盤を事故らない構築にすると中盤からモタつき、パワーを上げると序盤に事故ってしまい、納得のいく構築が完成しなかったため没となりました。
「うらこうさく」軸と、「バトルVIPパス」と「ビーダル」が軸の二パターンを作っていました。

・アルセウスインテレオン
元々好きなタイプのデッキでした。
しかしボールをいくら増やしてもエネルギーを何枚増やしても初動の手貼りまでの当たり前の動きが鈍く感じ評価が上がらないまま当日を迎えました。
優勝者の方の構築は「メロン」が2枚あることで手貼りができなくても最低限の動きが2ターン目に行いやすくなっていました。

・れんげきウーラオスVMAX
「ミュウVMAX」に対する戦い方を確立できると
・相手の練度があまり高くない
・こちらが全てを引き込めて事故らなかった
時にだけ光が見えます。しかし確実に当たるトップTierに対してここまで苦しい戦いをするほどではないなと感じ選択しませんでした。

マイナスポイントを列挙しましたが、これ以外は強さしかないデッキ群なので使っていた可能性も十分にありました。

以下有料となります。
今回も調整をしていただいた皆さんありがとうございました。
本当にいつもお世話になってます。

デッキ構築

「れんげきテンタクル」の時はこれが結論だと自信を持って言えていましたが、今回に関しては反省点もあります。


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