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「ほんとうに、その記事から読む?」自分に価値あるニュースがニュースサイトで読めるとは限らない

今朝読んでいるのは、12月に届いたディスクロージャー資料です。

投資経験者には釈迦に説法かもしれませんが、ディスクロージャーとは、株式会社が定期的に発行している株主向けの報告書。学校でいうところの通知表ですね。

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「会社はいま好調だよ(不調かも)」といった状況をディスクローズ(公開する)する資料です。ロールプレイングゲームでいったら、「体力、精神力、力、技、すぱやさ」といったステータスといえばわかりやすいでしょうか。

会社の中身を隠されていると、持ち主である株主は「本当に仕事は上手くいっているのか?」不安になってしまいます。

そのため、売上、営業利益、潰れる可能性は無いのか(安全性)や、今後何をしたいのかを定期的に共有します。不正が行われないように、上場している会社は発表が義務付けられています。

数字や、丁寧な言い回しが続くので、しょーじき面白い記事ではありません。同じ1時間なら面白さの点で探偵ナイトスクープに軍配があがります。

ただ、関心の面では違います。ぜひ読みたい。なぜなら、自分が稼いだお金を投資している、預けている会社だからです。

テレビでニュースを見る時。日経新聞を読む時、毎月のように会社の不祥事や倒産が紙面を飾ります。ですが、そのうち99%は私にとって関係が無いものばかり。かりに影響があったとしても、その規模は小さく、気づくことがありません。

関係が無い無数の企業の勃興よりも、自分が投資している会社の情報の方が大切。つまり、個別に届くディスクロージャー資料の方が、私にとって大事なニュースだと言えます。

確かに、今は関係無いニュースといっても、見方によっては、将来役に立つ知識かもしれません。なので、一切断ち切れということではなく、将来役に立つ(かもしれない)不鮮明な情報よりも、必ず関わる出来事をもっと注目してみたら?という意味で捉えて欲しいです。

そういった訳で、今日お伝えしたいことは、

ニュースサイトや新聞以外から得る情報が、より大事なニュースである。

という気づきです。

例えば、私の行動を左右しそうな記事。私のためだけに作られた新聞(私新聞)がもし存在すると想像してみましょう。するとこんな記事になりそうです。

私新聞の見出し

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株主向けのディスクロージャーでびっくり 投資結果の右往左往 来年のお給料見込みに涙 勤務先の来期計画に嘆息 ぶっとびカードでまた変わるかも勤務先 家族の健康ステータスチェック 妻の関心事 中1娘の進路は公立?知るつ? 2歳の長男はいつ頃しゃべる? 今年の家計簿の収支報告 ゲーミフィケーション協会の論考 私の読書遍歴 大学時代の同級生は今 奇跡の食材 オートミール 長野と岩手の天気予報・・・

どうでしょうか。こうやって並べてみると、ニュースサイト記事や、新聞の紙面から読み取れる情報はとても少ないことがわかります。

本人との会話や、仕事上でのやりとり、観察、資料の読み込みで知ることの方が大部分を占める。見方を変えると、自分の手が届く場所にこそニュースは隠れているといえますね。


今本当に求めるべき情報は何でしょうか?

情報が氾濫する時代です。手に入れる労よりも、選び分ける、遮断する習慣も有意義な時間を得る近道かもしれません。






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