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家計簿がおもしろくなる② 〜ゲーミフィケーション?目標のポイント化

早朝、窓の外でラッパのような楽器を数人で吹くような音がしました。
朝から暴走族か?と思って聞いていたのですが、数日聞いているどうやら楽器ではない様子です。
そこでネットで調べてみたところ、わかりました。
元の住処に戻る白鳥の鳴き声だったのです。
知識が無いと、とんでもない勘違いをするものですね。岩手に春が近づいています。


さて、おはようございます。今日の話題は先日に引き続き、家計簿のこと書きます。

家計簿を日々つけています。しかし、どうしてもつまらない。

自分の味付けができる料理や、裁量を任されている仕事と比べると、ただの作業に感じてしまいます。
とはいえ、つけ忘れると自分の財布の中身がわかりません。仕方なしの義務感で続けている状態です。

こんなイヤイヤな習慣があっちゃいかん!という義憤に駆られて、おもしろくする方法を考えているところなのです。

おもしろくする方法を組み立てる上で念頭にしているのは、ゲーミフィケーションという考え方です。ご存知でしょうか?

ゲーミフィケーションとは、普段の生活にゲームの中の「楽しくする仕組み」を取り込むことで、生活を楽しくする方法論です。

SNSのいいねボタンや、
オンラインショッピングのランキングシステム、
古いものですとスタンプカードなど。人のやる気をあげる仕組みの1つです。

ゲームとは思っていなくても、みなさんの行動を左右する仕組みとして、ここ10年で一気に浸透しました。

以前からこうした仕組みに興味があったので、今回もこのゲーミフィケーションを使って家計簿をおもしろくできないか、挑戦します。

何をすればいいのか?・・・まずクリア条件を作ろう

今回まず考えたのはゴール、目標を作ります。

esseやサンキューといった主婦(夫)向けの雑誌を読んでいると、家計簿の特集記事があります。
その中で、食費にどれくらい割り振っているのか?
毎月いくら貯蓄に回せているのか?
旦那さんの小遣いは多すぎないか?といった明細が乗っていますね。
その記事を読んでいると、「1年間で100万円貯金した!」というのが1つのクリア条件になっているのがわかります。

◎年で◎◎円貯金できる。無駄づかいしていない。

これが一般的な家計簿のクリア条件だと言えるようです。

貯金の目的は様々ですが、たしかに赤字続きの家計を
「まあ、いいか・・・」と受け入れるより、お金が貯まるライフスタイルを称賛したほうが、万人受けしそうです。お金はあるにこしたことはありません。

お金は人間の第六感。これは「人間の絆」を書いた、サマセット・モームの言です。

私の場合、1年間というスパンが少し長いように思えます。なので、1ヶ月単位で考えることにしました。1ヶ月の生活で◎円貯金・投資に回せたらクリア!というわけです。

ただ、ここで気をつける必要があります。
貯金好き、という珍しい方もいますが、多くの方にとって貯金自体は楽しいものでしょうか?
楽しいならば、「貯蓄が無い」という人はもっと少なくなるはずです。
以下は厚生労働省の資料を引用した記事。どの世代でも貯蓄が無いという方が一定の割合で存在します。

生活難や不慮のトラブルに巻き込まれて・・・といった事情を考慮しても、もし、それ自体が楽しいものならば、生活を切り崩してでも(食事を削ってでも)貯蓄や投資に回す方がもっと多くても良さそうなもの。
そうでないのは、貯蓄自体には魅力がないからではないでしょうか?
楽しいパチンコや競馬といったギャンブルに回すお金はあっても、貯蓄に回すのは躊躇してしまう。それだけ人を惹きつける力、「その場限りの楽しみ」が弱いのです。



(保険会社の方や、投資に関わる方に失礼がないよう、すぐに弁解します)貯蓄そのものだけでは魅力は少ない。
そこから広がる、ライフスタイルや、手に入るものに価値がある、と考えるべきです。

砂糖は調味料として大事な1つだけれども、砂糖だけ舐めて楽しむ人は少ない。その甘みを使った料理が美味しい。
ガソリンはお金を出してでも買いたい。でも手元にガソリンが入った携行缶だけがあっても、部屋が臭くなるだけです。愛車に給油して初めてドライブを楽しめます。

砂糖やガソリンと同じように、貯蓄を考える。なので、毎月◎円貯蓄する!条件だけでは、、、あまり面白くならないと思うのです。

ではどうするか。

結論から言うと、
家計簿に様々なルールを作って、比較、勝負、ご褒美が出るようにしました。
今日は、そのルールのうち、2つほどご紹介します。

①ポイント制にする
誰かにひと目見て、勝てる。勝ち負けがはっきりするゲームのように家計簿をつけてみてはどうか
②貯金や投資したら「すぐに」ご褒美がでる仕組みにしたらどうか

①ポイント制

自分のお金の使い方にポイントをつけて、そのポイント1か月分が、先月と比べて良くなっているのか、それとも悪くなっているのか、勝ち負けを決めます。
例えば、こんなポイントです。

ポイント制の導入(自炊)
・自炊食費は今月15,000円。もし14,000円で抑えられたら、200円抑えるごとに+1ポイント。逆にオーバーしたら、▲1ポイント
・予算内であっても、頻繁に買い物に行くのは良くない。1回買い物に行くごとに、ポイントが入るけれど、週1.5回以上買い物にいったら、そのポイントは減っていく、買いすぎ減点方式を採用。

家計力ポイントゲーム①


ちょっと分かりづらいと思うので実際のメモを貼りますね。

今月の自炊メモ 予算オーバーです(汗

こんな風にメモを取ります。
今月は今の時点で、予算4,000円以上オーバー。でも、買い物の回数はいまのところ最適なので、30ポイント手に入れています。ですが、下旬に買い物にいくと、この点数は下がります。
現在は、30点ー21点=9点という計算になります。

予算を決めておく、というルールは家計簿をつける上で一般的な考え方ですが、それに、「頻度」と「ポイント」という考え方をつける。

そうすると、ちょっとゲームのように見えてきませんか?この点が30点〜50点になったらニヤニヤです。

次に、同じような考え方で「ご褒美飯」もポイント制にしてみます。


貯金や投資に回すほど、外食が楽しめる

こちらは自炊と比べて、少し計算方法が代わります。

ご褒美・外食のルール
・投資や貯金に回したお金の三ぶんの一が予算になる。つまり、投資をすればするほど、外食を楽しむことができる。逆に投資や貯金をしない月は外食する予算が無い。
・予算内であればポイントが加算されるのは自炊費用と同じ。
・回数ボーナスも導入。自炊とは少し違う程度で、ポイントが加算される。こちらも、外食に行き過ぎると、ポイントが少しずつ減ってしまう。

家計力ポイントゲーム②

投資、貯金自体は外食やギャンブルに比べたら喜んでお金を出す人は少数です。しかし、その行為自体が、すぐ楽しめるなにかに繋がっていたら、脳を少し騙して楽しめるようになるのでは?と考えてみました。
実際今月ですが、「外食行きたさに」楽天証券で投資信託を積みまししています。今月で言えば、外食を7,000円するために投資を21,000円したわけですね。

そんな事せずに、素直に積立投資しなさいよ。とは言わないでください。
そこまで意思が強いならば、こんな事考えません。私の意思は、絹豆腐並。これがスタートラインです。

自分の意志力を過信しない、楽しめる仕組みと環境から家計を良くしていく。これがこのミッションの肝なのですから。

あと、一点注意することがあります。
このご褒美飯を、来月に回さない、ということです。
自分がしたことに対して、すぐご褒美があるほどやる気に繋がります。
自分のしたことに、すぐ反応がある」これもゲームの楽しさを考える上で見逃せない大事な要素なんですね。


今回は、目標をより具体的に決めてみる。そんな設定をしてみました。

お金をかけずに、手元のレシートをゲームのスコアカードにする。
お気軽にできる生活の楽しみです。
逆に、こうやって活かしていかないと、白鳥の鳴き声のように何も気づかなかったように、ただただ大事なお金が垂れ流しです。

お財布の中身が少し心配な方へ、おすすめです。


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