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「心感覚」ノ・ジェスさん著作の感想

🟪本の紹介
著者は、韓国出身の哲学者でもあり「心感覚」を体験できるnTechの主催者です
なのでこの本、哲学の内容です
「嫌われる勇気」岸見一郎さん著は対話形式
「ソクラテスの弁明」も対話形式だったような
高校時代無理矢理「倫理社会」の授業で読んだのでうろ覚えでごめんなさい。
哲学書はみな対話形式の本なんでしょうか?
ソクラテスを著作者の方達がオマージュしているのかもしれません
質問者がいて心感覚を実例に合わせてノ・ジェスさんが解き明かす構成です

🟪希望という感情
本の中で、ハーバード大学の感情を研究する機関では、希望は1つの感情として理解していると説明されています。希望は絶望した後にしか現れないと言います。確かに憎しみ、嫉妬などのような悪感情の入ったパンドラの箱が空いたら後は、生きるために希望しかないかもと思いました。
🟪人間は生まれた瞬間にVRゲームのゴーグルを装着されている
私はまだそのゴーグルを装着したことはないのですが、中の映像で落下するようなふらふらな感覚になってもそのゴーグルを外せば何もなかったことになります。目から入った情報のみでも、感覚としてフラフラになります
著者は人生そのものがゴーグルの中のゲームの風景であって、その中で人は人生を七転八倒している。脱出不可能なゲームと一緒。それも人類始まって以来ずっと同じ。
例えば食料調達はどんな時代でも人間には必須。保存の知恵として電気を使って冷蔵庫を備えたとしてもウクライナの戦争によって小麦粉の輸入が減り、価格による高騰でパンが手に入れづらくなるかもしれない不安は免れてはいない。食料の確保は死ぬまでおそれがあると思う

🟪ゴーグルを外す
ゴーグルを外すと目で見えていた世界は何も存在しない。つまり
そのことは、色即是空、空即是色(空は無、0でもいいのかも、色は人の思い)を想起しました。
解釈として、様々な人の思いはすなわち何もないのと同じ、何もないのはすなわち様々な人の思いと同じ
私は以前から建物ひとつでも、その材料となっているものが、外国から輸入のものもあれば国内のどころからか人の思いによって人的に寄せ集められたものを思いのある人の技術で建設されたものとして見えてる。すべてをあったところに戻したらもともとはそこになかったものなのだと感じていました。
だから人の思いというのは、0にもなり、∞ でもある。
様々な色がある つまりいろいろは∞です
🟪正しい絶望
ゴーグルの中で経験している絶望は、ゴーグルの中で起きている現象からくる絶望で、
正しい絶望とは人類はそのゴーグルの中でしか繰り返される経験も体験も出来ないというのが「正しい絶望」と著者は言います
🟪錯覚の検証
しばらく著者のいうように事実と思いこみを書くワークをしていると本当にそうです。例えば、昨日試験勉強進まないなあと思っていましたが、事実は進んでいました。
人と比較するというような枕詞が入って進まないと感じているのもわかりました
🟪具体的な実践
正しい絶望を感じる実践をしてみました。
先日、暑くて横になっていると、夫が不安げに近づいてきました。
「お茶一緒に飲もう」と不安げに言うのです。いつもならなんで不安そうに誘うの?と思ってこっちも不安になっていましたが、ゴーグルの外に出てみました。なぜなら、パニック障害に罹っている不安は私の最大の絶望だからです。
不安な感情を内在しながら夫に「不安そうな顔してるけれどどうしたの?」と投げかけてみたら「いつもだったらお茶しよう、と言うと嬉しそうにするから具合でも悪いのかと思って」といいました。
「そうなの?いや眠くて応えられなかっただけです」と言ったら安心した様子でした
いつもは状況がわからずなぜ?そんなこと聞くの?の連発で寝てることが不満なのと錯覚して不安を増幅する現象が起きてしまうのですが、今回のアクションで安心がありました。それは幸せを得られたことと等しいです
🟪最後に
樺沢紫苑先生の著作が好きです。今は身体の調整することを取り入れても充分幸せになっていますが、
一方で人生のゴーグルを外しことを試すことができる心の感覚を、もてるようになるのもいいなと思いました。
この感覚は哲学カフェにもお邪魔していた哲学好きな私としても想像を超えていました。

以上です
読んでくださりありがとうございます😊