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うろ覚え台湾旅行記 (1日目)

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2019年の 6月。たまたま懐具合と時間の条件が揃ったので台湾に行った。常々「自分は一度、言葉が通じなくて常識も違う所に行ってみるべきだ」と思っていたのでツアーでもなんでもなく、足と宿だけ確保して乗り込んだ次第である。旅行会社のお姉さんにその旨を伝えると珍しい動物を見る目をされたので、普通は初めての海外旅行でそういうことはしないのだろう。

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行先に台湾を選んだのは「難易度が低そう」の一点に尽きる。ちょいちょい目にする「台湾は日本語が通じる」「ご飯が美味しい」といった体験記の印象が強かったのだ。

が、結論から言えばそんなイージーモードではなかった。

滞在した 3日間で日本語が通じたのは旅行者が手配してくれた空港からホテルまで送ってくれるお年寄り (行き帰りで計 2名) と、ホテルのボーイさんが 1名の計3人のみ。そして旅のガイドブックに載っている「旅先で使える一言」も恐る恐るの発音では全く通じず、機能したのは「你好」と「謝謝」のお馴染みワードのみ。結局お互い片言の英語で意思疎通するのが一番早かった。

食べ物は個別に語っていくが、これは本当に色々。日本人の8割が好きそうなものからほぼ全員ダメだろというものまで幅広い。街では八角の香りがあちこちからしていた。夜店では臭豆腐のものと思われる発酵臭も。

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初日は目的地も無く台北のホテルを中心にひたすら歩く。RPG でダメージが蓄積したらすぐに街に戻れるあたりをうろうろするあの感覚だ。できれば遠くに行きたかったのだがそのために確認しなければならないことがあった。トイレの仕組みである。

事前に調べた台湾トイレ事情は「水洗で紙を流せることもあるけど、流しちゃダメな紙を置いてる場合もあるよ」「流しちゃダメな所は紙をゴミ箱に捨てるよ」という現場で判断するしかないものだった。言葉が通じない以上見て判断するしかないのだがこれが難しい。出店が多く集まってる界隈の近くにあったガソリンスタンドはゴミ箱式のようで入口にそれらしき箱があった。あったがいきなりスタイルの違うトイレを試す勇気は無く見送り。駅では紙の自販機があったと思うがこれも流してよいのか分からない。結局、事前に水洗だと確認していたホテルのトイレ以外を使用できないのでホテルに徒歩で移動できる距離しか移動できなかったのだ。

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ここはどこだったかな。倉庫のような場所に夜店を詰め込んだような所だった。埃だらけのコンセント、積み上げられた段ボール、頭上を縦横無尽に張り巡らされたケーブル。最高だ。

店頭に並んでいるキャラクターものはほぼ日本のキャラクターか Marvel のキャラクターだった。ポケモンとジブリ Fateシリーズのキャラクターが多かったかな。少し誇らしい反面、現地のキャラクターに興味があったのでそういうのをほぼ目にしなかったのは残念。

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食事の失敗、その1。軽い気持ちで屋台の果物を買ったらめちゃめちゃ量が多かった。しかもただでさえ多い所にオマケも山ほどくれたのでカブトムシなら一生何も食わなくて大丈夫なくらい食った。

量は多かったが味は良かった。日本のように糖度が高い果物が安定して食べられるわけではなく、サイズも甘さもまちまちではあるがそっちの方が自然な感じがして好き。ドラゴンフルーツとか日本で食べるとちょっとスカスカしているが台湾で食べたものは甘くておいしかった。

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日が落ちて雨が降り出した。安いからと台風シーズンに来たのでちょいちょい強めの雨雲が通り過ぎていった。

雨上がりの台湾の夜。お祭りのようだがなんでもない平日。夜店の明かりが濡れた石畳を煌めかせている。雑多でギラギラした光景が最高だ。この光景だけでも来て良かったと思える。台風シーズンに来てかえって良かったかもしれない。

食事の失敗、その2。当時話題になり始めた台湾カステラ、かな?価格を見てショートケーキくらいのサイズだと思って買ったら紙箱にみつしりとケーキがつまった箱を渡された。

これはいかんとケーキを持ってホテルに撤退。頑張って食べたが 1/3 を食べた所でギブアップ。クリームも何も無いシフォンケーキ的なもので味も食感も最高だったが量がエグすぎた。ちなみにこれを食べきったのは 3日目の帰国直後だった。

ちなみに写真に写っているブラックコーヒー。ブラックなのに砂糖が入っている。噂には聞いていたがお茶でもなんでもほぼ全ての飲み物が甘いのには参ってしまった。

もう動けないのでホテルのベッドで大の字。テレビをつけると台湾のバラエティに日本のアイドルが出てきたり、日本のアニメや NHK が観られたりして海外感がなんとも薄い。

続きます。


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