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うろ覚え台湾旅行記 (3日目最終日)

台湾旅行3日目、最終日。来台してから2日間、雨の台湾しか知らなかったが最終日は快晴。雨の異国も風情があるが、せっかくなら太陽の下も歩きたかったのでこれは嬉しい流れ。

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ここまで微妙に出番の無かった夏用のつば広帽子を被り、リネンシャツを羽織って外に出る。この装備は持ってきて正解だった。何しろ陽射しが強い。Tシャツになると地肌の部分に日光が物理的な質量を持って降り注いでくるような錯覚さえ覚える。湿度が日本ほどでないのが救い。

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陽射しの強さは街の色さえも変えた。昨日までの灰色の世界から一転、急に世界の彩度が上がって情報量に頭が追い付かない。日照時間ワーストを誇る島根県の住人には刺激が強すぎる。グレーのビルの壁面にまで空の青さが染みこんで青く光ってるようだ。

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お昼にチェックアウトなのでそれまでに用事を済ませる。まずは大量のお土産を運ぶためのカバンを手に入れるために雙連朝市へ。

実は 2日目に街歩きをしている時に服やカバンを買っておきたくてショッピングモールがないか探したのだが全く見つけられなかった。地図を見てそれと思しき場所に行ってみたらオフィスビルだったり、そもそも建物が見つからなかったしたので全く買い物ができなかったのだ。台北くらいの街なら適当に歩いていれば何か見つかるだろうというのは甘い考えだった。

朝市自体は庶民の台所といった感じでなかなか興味深かった。ちょっとしたスーパーをのぞいてみた時は食材の種類が少なく感じたが、そういう買い物はこういう市でするんだろうか。時間があればもっとじっくり見て回りたかった所だ。

カバンは朝市から少しはずれた路地のお店で確保。400円くらいの薄いカバンだったが軽めのものを入れて帰国までもってくれればいい。

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非常に暑いので水分補給は小まめに。コンビニで見つけたスイカ牛乳。ヤクルトのような色のスイカジュースの牛乳割り。なかなかインパクトの強い商品だが、少し加糖してあって飲みやすい。あんまり気に入ったので帰国後もスイカジュースの類を見つけては買っているが、この味に比する商品には出会えてない。気候との相性もあるんだろうが。

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少し時間に余裕があったので写真を撮って歩く。3日間の滞在だったが台北の街の印象は「レイヤーが多い」だった。ごちゃごちゃしてるのとは少し違う。情報量が多い。日本の東京や大阪とはまた違った雑多さがあって歩いていて楽しい。

久しぶりに日光を浴びて歩いて疲れたこともあり、早めにホテルにもどりテレビを眺めてすごす。本当に大変なのはチェックアウト以降なので英気を養う必要があるのだ。

13時になってホテルをチェックアウト。日本から団体客が来ているからか、日本語の堪能なホテルマンの方が対応してくれて退出はスムーズ。

空港への送迎車が到着。台湾に来た日は初老の男性が担当だったが、帰りはかなりお歳を召された女性で日本語もあやしい。ライトバンに乗り込むと自分が最後の客だったらしく空港に出発…したのだが運転が荒い!

空港に到着。ライトバンには自分以外に若い女性が 2人乗っていたが、交流どころか近づくなという雰囲気を全身から醸し出していたので、頼りになるのは日本語のあやしいおばあちゃんだけ。

正直このあたりの記憶は無い。この旅で最大級に過酷だった記憶だけ残ってる。通じない言葉、読めない案内板、いら立っている職員、混乱を悪化させる誘導、無限に湧いてくる人間、人間、人間…と、とにかく無事に帰ることができることだけ祈っていた気がする。

こうして初めての海外旅行は無事に終了した。できなかったことや心残りは山積みだったが、当初の目的である「言葉が通じなくて常識も違う所に行ってみるべきだ」は達成できた。言葉も相手が何を考えているかもわからない場所では思った以上に何もできないということが体験で理解できただけでも大きな収穫だと言える。

そして「次があれば絶対にツアーで行こう」と強く決意するのだった。



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