虫愛づる姫君 私と昆虫食
イナゴクッキング
前回の続きから
前回は、イナゴをつかまえる心得みたいなことをお話しました(よかったら先に見てください)。さて、虫かごいっぱいになるまでイナゴをゲットしたわけですが、母にそれを見せたところ
「少なすぎる!!」
と、ダメ出しを食らいます。確かに隣のおばあちゃんも、南京袋がはちきれそうになるくらいたくさんつかまえていたなぁ・・・。と、いうわけで再びイナゴを採りに行きます。イナゴの佃煮を作るのって、案外、手間暇がかかり、保存も効くので、大量に作った方がいいということらしい。さて、このイナゴをどうやって料理するかというとですね…。ここからは、私の母と私流になります。なので、この料理方法がすべてではありません。又、見て頂き、料理され、万が一お体を崩された場合も、申し訳ありませんが、当方は責任を負いませんのでその点を、ご考慮して頂きますようお願い致します。
イナゴを料理してみよう
1 虫かごにイナゴが入っているまま、2,3日そのまま放置する。
なぜかというと、お腹の中にたまったフンを出すためです。前回、
虫かごはアミ目になっているほうがいいといったのはこのためです。
すると本当に少しスリムになって、緑色が強かった体色もなんとなく
茶色っぽくなってきます。又、この時点で体も随分弱っています。
2 イナゴをフライパンで乾煎りする。
3 羽根と後ろ脚を取って、食べやすくする。
でも、個人的にはかわいそうなので(ここまで痛めつけておいていうの
もなんですが)取らなくてもいいと思います。ただ、羽根や脚にはカル
シウムが摂れる成分も入っているらしいので、そのままでもいいかも
しれません。
4 イナゴを鍋に移し、イナゴが完全に浸るよりやや多めに水を入れ、中火
で煮る。沸騰したら砂糖、しょう油、みりん、酒、とともに味を整えな
がら約40分くらい煮詰める。水ではなく、ほうじ茶にするとアクと臭み
が消えると聞いたことがありますが、事実かどうかは不明。
気になる味の方は・・・。
食べてみた感想はというと(あくまで個人の意見です)
「普通の佃煮」「歯ごたえがイナゴ?」といった感じでした。何に近いかと
思ったら川エビの煮物の、味を思い切り濃くした感じ。かな?エビの殻や頭が後味に残る感じが、イナゴの羽根や脚が後味に残る感じも似ている気がしました。ただ、味よりも、虫かご2個分のイナゴで料理して、出来上がりは普通のお皿1皿分にしかならなかったことが残念でした。
今後の課題として
未来のたんぱく源とも言われる昆虫食として、その食材となるイナゴについて取り上げました。問題点としては、
1 イナゴはすばしっこくて逃げる(飼育する場合の問題)
2 羽根をとることがめんどくさい(調理する時の問題)
3 捕まえて調理するまでの手間や労力のわりに出来上がりが少ない(生産
性の問題)
4 食感が苦手な人がいるかもしれない(普及の問題)
などが挙げられると思います。でも、イナゴをそのままの形で使わず、粉末にして他の料理に使う、味を変えるなどの改良の余地はあるかと思います。
(1,2は私の個人的なわがままもあると思います…。)
ところで、同じバッタの仲間でもコオロギはイナゴに比べ、昆虫食として比較的ポピュラーなものになっているような気がします。なぜコオロギは昆虫食としてポピュラーなものになったのでしょうか?この辺りについて、次回からはお話させて頂こうと思います。閲覧してくださってありがとうございました。 yosino
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