見出し画像

「食べられる虫ハンドブック」    出版への思い            

内山昭一先生へインタビュー


「食べられる虫ハンドブック」という本をご存じでしょうか。
先生が監修された本で、日本でも捕ることができる昆虫が、
132種類載せられた、日本で初の昆虫食のハンドブックです。
ハンドブックということで、11㎝×18㎝の大きさで、
持ち運びやすいように小さくてコンパクトです。
内容は、先生イチオシ昆虫や、クッキングガイドなどが載せられ、
普通の昆虫が、昆虫食として親しみやすいように編集されています。
私は、昆虫食として「コオロギ」や「カイコ」などが
注目される昨今で、なぜ昆虫食として有名ではない、
一般によく見かける昆虫を”食べ物”として捉え、本にまとめ、
出版されたのかが気になりました。そこで、この本を出版された
理由を伺いました。


「食の冒険者」のポケットに入ることを願って


先生はまず「食の冒険者」のポケットに入ることを願って出版した。
とおっしゃいました。そして、この願いに込められた先生の思いを
教えてくださいました。そこで、昆虫食の楽しみ方を3つ挙げて
くださいました。

1つ目として、昆虫食はキャッチ&イートが手軽にできる食材であること。
虫捕りや捕りたて新鮮な昆虫を食べることを通じて、忘れられた本能が目覚める。これが昆虫食の原点だと先生はおっしゃいました。日頃眠っている
五感を通して食べ物を認知し、人間が本来雑食動物であることを実感できること。

2つ目として、旬の食材に出会えて季節感が味わえること。
先生は、セミが鳴き始めると(今年もおいしいセミが食べられるなぁ)と
思われるそうです。

3つ目として、もっとおいしい昆虫がいるかもしれない。
そんな発見の楽しさや、まだ食べたことのない未知の食材と出会える
チャンスがあること。

昆虫食を単なる寄食としてではなく、食べることを楽しむこと、味わうこと挑戦することこそが、食の冒険者なのだと思いました。
いよいよゴールデンウイークに入りました。補虫網と昆虫ハンドブックを持って、虫取りに出かけたら、何か新しい発見があるかもしれませんね。

次回は先生へのインタビュー
Q4 昆虫料研究会を発足した理由

について取り上げたいと思います。
先生ありがとうございました。           yosino




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?