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MESSAGE FROM EDITOR 『HEMP LIFE』発行に寄せて

MESSAGE FROM EDITOR
『HEMP LIFE』発行に寄せて

Text:Yoshiki Matsuura

『veggy』10 周年号の小冊子付録『HEMP LIFE』をみなさんへお届けします。

私たちを取り巻く社会は気候変動・エネルギー・戦争・利権と汚職と忖度・貧富そして貧困・教育・差別・原発・環境・農薬・種、、、と地球規模から身近な暮らしに直接関わることまでさまざまな問題に溢れ、絶望と達観、破壊と破滅に向かって突き進んでいるようにも見えます。

しかし、それらの諸問題の解決に向けてそれぞれの立場から多くの人々が研究し、議論し、実践運動や活動も活発におこなわれています。とはいえ日本において大麻を巡る環境はまだまだリスクと覚悟が伴う、社会認知には程遠い現状があります。

大袈裟にいえば人類が抱えてきた欺瞞と矛盾に満ちた諸問題が一気に噴出し新しい価値観と生き方を模索している真っ只中で、大麻に希望と可能性を求めているのかもしれません。

私は昨年10月に発行された『HEMP LIFE』創刊号では「黄金の国ジパング」「蚊帳と大麻と戦争と平和」の2つのコラム原稿を、今回発行の『HEMP LIFE』小冊子付録では「窪塚洋介スペシャルインタビュー」「麻糸博覧会」「麻クレヨン」「漆喰と大麻」について執筆および編集者として関わらせていただきました。

『HEMP LIFE』は、これにて一旦休止となります。

大麻は嗜好するだけのものではありません。私は現状の日本において嗜好を推奨する立場にはいません。とはいえ世界はさまざまな要因があるにしろ、嗜好も含め医衣食住すべての分野において合法化・非犯罪化という大きな社会実験と実証へとシフトし始めています。

もしかしたら『HEMP LIFE』の発行は世界の流れに遅れをとる日本の現状に対するささやかな抵抗だったのかもしれません。

私は『HEMP LIFE』に「日本の大麻を世界へ、世界の大麻を日本へ」という情報発信拠点になり得る可能性を求めました。私は日本における大麻の歴史と文化は世界に誇り得るものだと確信しています。

私は大麻を諸問題の解決を模索するためのひとつの象徴として捉えています。

もちろん大麻問題だけに取り組んでいるだけですべてが解決するわけではありません。大麻は放射能や放射線を防ぎませんし、医療の分野においても様々な難病への緩和と効果が期待されるとともにガンを完治することはできません。

大麻は万能では無いのです。

なくてはならないもの、生活必需品としての大麻はすでになく、意識して選択しなければならない「普通ではないもの」となっているのが日本の現状です。

「大麻のある暮らし」は選択肢のひとつです。

大麻は嗜好も含め医衣食住すべての分野において私たちの生活の質を良くするものである大きな可能性を秘めています。単純な「ダメ、絶対」でくくれるものでは絶対にありません。

本小冊子がみなさんが大麻というものの有用性や可能性について考えるキッカケになれば幸いです。

本小冊子発行に関わった一人として、大麻に関心があり本小冊子を手にとって読んでいただけるみなさんへの感謝にかえて。2018年5月10日

「HEMP LIFE」小冊子付録 エディター 松浦良樹


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ありがとうございます!僕も大好きです!大麻と蚊帳も大好きです!
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浅草雷門にある「麻草屋」の親父、松浦良樹です。Noteでは大麻と蚊帳について様々に想うところを書いていきます。蚊帳マニア。環境・伝統文化・エネルギー・農業などを領域に活動しています。「大麻やってる人」です。1970年生まれ。
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