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きおく

何の話をしていたんだっけか、私は迷わず「関係性の中で友達が1番大事」そう言った。すると、「ほんとに?友達なんか1番どうでもいいよ」あなたはそう言った。

1番どうでもいいとか言っておいて、いざという時は助け合ったりする。あなたたちはそういう関係だと思うんだけど、それでも1番どうでもいいとか言えるのがうらやましかった。

あなたは家族が1番と言ったんだっけか(犬を含む)。そこはよく覚えていない。

こういう話をするとき、私たちはお互いの存在を横においておく。関係性の認識合わせをしたことはあっただろうか。
もし、お互いのことも同じフィールドで考えていたら、お互いが1番になったのだろうか。

何年も同じ時を過ごしたのに、大好きな映画を1度も一緒に見に行ったことがないほど会話をしたがった。あなたはたくさん話をしたし、私はたくさんあなたの話を聞いた。なぜか会うと眠くなる私に「寝てていいよ」と言ってくれた。
ケンカもほとんどした覚えがない。時間を無駄にしたくなかったし、ケンカするほど踏み込んだ話をしなかったから。

大事なことしか記憶しないあなた、私のフルネーム、覚えてますか?

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