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市民ミュージカル第1回〜第2回、そしてチャレンジド・ミュージカル

「いちミュー紹介」 NO.2


2002年8月、第1回公演は「いちかわ真夏の夜の夢」。ある日突然、多数の子どもが姿を消して、「集団誘拐だ!」と街中が大騒ぎになった。自警団が組織され追跡すると、不思議な森に紛れ込む。現在市役所前に遺る「八幡知らずの森」だった。そこに隠れ住む怨霊“スダジイ・スダバア”の「千年の復讐」が始まる・・・!


今思えば、2mの高さのセット上で「踊りながら歌う」ミュージカル的体験に歌も動きも忘れ、「千人の観客の前で演じる」ことにガタガタ震え、万雷の拍手に総毛だった・・・と、皆さん初めてづくしの感動に沸き立った。
2004年9月の第2回公演は「手鞠うた風にのって~袖掛けの松伝説」
昭和25年、宮久保の坂途中にあった「袖掛けの松」が道路拡張で伐採される時に起きた悲しい史実を借りて台本にした。舞台天井にまで広がる大松の木の振り落としと犠牲となった少女とともに昇天していく壮大な“狐の嫁入り行列”のラストシーンは語り草となった。


その舞台を見た観客の一人から「私の息子には障害があるけれども、ああいう舞台活動を体験させてやりたい」という要望が届き、「障害のある人たちに何ができるのか?どんな舞台表現になるのか?」という興味が起き、「面白いかもしれない!」と始めたのが、2005年から始まった「障がいのある人もない人も、子どもも大人も、一緒になって創る・楽しむチャレンジド・ミュージカル」だ。以後毎年開催。途中からは隔年開催となり、本年5月、13回公演を終えた。全国でも注目されている活動だ。

この頃は、2年に一度の「いちミュー公演」の隙間に、「あれもやりたい!これもやりたい!」とばかりに、様々な公演が動き出した。僕もやる気満々、三世代市民活動が面白いものだから、演劇も含めて次々と公演を立ち上げて、気づいたらプロ劇団からの仕事がどんどん減っていった。当然収入も落ちた。「しまった!」と思ったが、後の祭り。流れにまかせる人生となった。 
ヨッシー




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