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【下総航空基地】P3-Cが空を舞い、儀仗隊の統制の美に感動した記念行事

First Line of Defense(ファースト ライン オブ ディフェンス)
 四面環海のわが国は、資源・エネルギー、食糧などを輸入し、工業製品を輸出して国家の繁栄を支えており、これらは海上交通に大きく依存している。広大な海洋を活動の舞台とする海上自衛隊は、この海上交通路を「防衛の最重要ライン」と位置づけ、海上防衛に任じている。また、万一、わが国に対する侵攻が行われる場合には、敵は遠く海を経由して侵攻してくることから、海上における防衛は、正にわが国「防衛の第一線」と認識しており、「First Line of Defense」は、これらの意味を含んでいる。

2004年度防衛白書

 暑さが一段落する9月、自衛隊のイベントが再び開催される時期になってきました。この記事では、海上自衛隊の下総航空基地で開催された記念行事の様子についてまとめておきます。



昨年のリベンジ、下総航空基地のイベントに

 まず、下総航空基地について、海上自衛隊のHPから引用してご紹介しておきましょう。

下総航空基地は千葉県柏市にある海上自衛隊の航空基地です。下総航空基地には、教育航空集団司令部、第3術科学校、 下総教育航空群司令部、第203教育航空隊、第203整備補給隊、下総航空基地隊等多数の部隊が在籍しています。第3術科学校では、主に航空機関係の機体や機器の教育を行い、第203教育航空隊では、P-3C等の操縦士や航空士になるための教育を行っています。

下総航空基地概要
https://www.mod.go.jp/msdf/simohusa/base_shimofusa/base_shimofusa.html

 要は航空機操縦の教育部隊、P3-Cが配備されているということですね。
P3-Cというのは対潜哨戒機、ソノブイや魚雷・機雷を搭載して潜水艦を捜索・撃沈するという航空機。近年では対艦ミサイルを搭載して、水上艦攻撃も可能になっているようです。

 記念行事ではP-3Cだけではなく、陸自も含めたヘリコプターや救難飛行艇のUS-2、各種訓練機の展示もあります。戦闘機がなく派手さはないものの、その分見物客も少なくてゆったりと観ることができる、というのがこの基地の特徴です。


下総航空基地の記念式典、いきなり主役の登場

 記念式典が始まると、P3-Cが3機編隊で上空を通過。プロペラ機独特の音は個性的ではあるものの、戦闘機のような迫力がある訳でなく静か、スピードも遅いので写真を撮る余裕は十分にあります。P3-Cの後継機P-1はこの時初めて観た機体、ターボファンの甲高い音に特徴がありました。


儀仗隊、統制された美技

 哨戒機の飛行展示は迫力がなく、正直に言ってそれほど面白いものじゃないんですよね。代わりにといってはなんですけど、この日は防衛大学校儀仗隊のファンシードリル展示がメインのようなもの。隊列を組んでライフルを投げたりクルクル回したり、というのはテレビ等でご覧になったことがある方も多いのではと思います。
 そういえば、ここ最近の自衛隊イベントで儀仗隊を見かけることがなくなったような気がするけど… まぁこの3年はコロナでそもそもイベントの一般公開がほぼなかった時期。儀仗隊の美しい演技、再び観たいものです。


海自基地内のカレーのお味は

 人気が今ひとつない自衛隊イベントのメリット、それは基地内の食堂で食事できること。全てのイベントで食堂が一般開放されている訳ではないんですけど、チャンスがあれば自衛官の皆さんがどんなものを食べているのか、経験してみたいですよね。
 この日は海自の基地なのでカツカレーにしたんですけど、まぁ普通に美味しいというレベル。とはいえ値段は安く、なかなかできない経験に大満足でした。


 今年の記念行事は10/21(土)に開催されるとのこと。以下にチラシと地図をつけておきますので、興味のある方は行ってみてください。



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