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【百年ニュース】1921(大正10)4月23日(土) 国際連盟協会の第1回総会が築地精養軒にて開催される。徳川家達総裁,渋沢栄一会長,添田寿一と阪谷芳郎の二人が副会長,井上準之助が会計理事。70名が主席。日本の外交方針等議論。内田康哉外相も演説。発足1年を記念し懸賞論文を募集。

国際連盟協会の第1回総会が築地精養軒にて開催されました。徳川家達総裁,渋沢栄一会長,添田寿一と阪谷芳郎が副会長,井上準之助が会計理事とそうそうたるメンバー。

70名が主席し、来賓の内田康哉外相も演説しました。当時の日本の外交課題だった軍備縮小問題、山東撤兵問題、米国での反日運動、さらにヤップ島の問題など、具体的な懸案につき協会として提言をまとめるべきとの声もありましたが、渋沢栄一らはこれらの各課題については理事会一任で踏み込むことを避け、発足1年を記念し懸賞論文を募集するにとどめました。

国際連盟協会は戦後財団法人日本国際連合協会と名前を変え、現在でも東京都中央区京橋に本部をかまえ、各都道府県に支部を設けて活動しています。英語検定の国連英検を主催するほか、現在に至るまで毎年作文コンテストを開催しています。

なお2020年の大賞である外務大臣賞は、石川県北陸学院中学校2年、平本慶樹さんの「国連創設100周年の2045年、こんな世界にしたい ~私たちが快適に過ごせば過ごすほど、地球環境が回復していく世界~」でした。

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徳川家達

渋沢栄一

添田寿一

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