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【百年ニュース】1921(大正10)4月1日(金) 満州在住の朝鮮人農家の窮状を斎藤実朝鮮総督が原敬首相に報告。旱魃による資金難で籾の購入が出来ず,結局朝鮮総督府と外務省が各々1万5,000円ずつ救援資金を出資。しかし土地権利の曖昧さが障害に。同年末,東亜勧業株式会社(満州勧業,満州農事)設立に繋がる。

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斎藤実

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原敬日記に下記のような記述がある。

在満州朝鮮人播種時となれども,不作のため,種もなき憫れむべき情況につき,何とかなさざるべからずとの申し出ありたる由にて,(内田康哉*)外相提言し,斎藤(実*)朝鮮総督も来会,協議せしが,結局外務,関東庁,朝鮮総督において募集金の相談をなして救済する方,可ならんと言うに決定したり。

原奎一郎編『原敬日記 第五巻 首相時代』福村出版,1981年,367-368頁 〔*は引用者註〕




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