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【百年ニュース】1921(大正10)6月22日(水) モスクワで第3回コミンテルン世界大会が開催される。7月12日まで。50か国以上から103の政党,計605人が参加。日本は吉原太郎と田口運蔵。中国は本来の共産党代表の楊明斎がモスクワ未到着。社会主義青年団の張太雷を事後代表に追認。

モスクワで第3回コミンテルン世界大会が開催されました。7月12日までの22日間の日程です。コミンテルンはレーニンらが指導するロシア共産党を中心に世界各国の共産党を支部とする国際組織です。この第三回大会には50か国以上から103の政党,計605人が参加しました。

日本からは吉原太郎と田口運蔵が参加。吉原太郎はアメリカ移民の共産主義者で、前回第2回も参加しています。また田口運蔵は新潟県北蒲原郡紫雲寺村出身で世界放浪ののちニューヨークで片山潜の助手となった人物で、アメリカ共産党の日本支部の代表とされていました。

なおこの第三回コミンテルン世界大会で注目されるのは中国で、本来の共産党代表の楊明斎がモスクワ到着せず、社会主義青年団代表の張太雷が出席することなりました。翌月7月23日から31日まで上海で開催された中国共産党第1回大会は、このようなコミンテルン大会からの流れの中でなされたものでした。

レーニン

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二人


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