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ラーメン評論に関する私見

Dr.keiさんの記事を興味深く拝見しました。
異論反論をとの事でしたので(笑)私見を。

先ず「世界的な食料危機」と既に自給率15%を切った小麦粉料理の1カテゴリーである「ラーメンの評論」を同列で論じるのは無理。という事を前提に。

伊峡の500円のラーメンや多くの町中華は固定費の低さで存続できています。
しかも伊峡のように代替わりで今後も存続できる店は少ない。
多くの町中華は跡継ぎがおらずそのまま閉店。
安くてそこそこ美味しい町中華の文化は消滅の危機です。

そんな中、全ての産業はDX化。
ラーメン業界で言えば幸楽苑、日高屋、町田商店...
今後、日常的な値段で食べられるのは上記のカテゴリーのラーメンになります。
こんなの評論する必要ありませんよね?

一方で腕を持つ職人に安い食材で安いラーメンを作れ、というのは共産主義国ではいざ知らず、上昇志向や競争心がモチベーションとなる国では無理な話。
故にDX化が進んだ将来「職人」は貴重な存在となり、職人の作る一杯は高価格となります。
職人の追い求める手作りでは高い経費(食材費、水道光熱費、人件費、家賃等)にとても耐えられないからです。
keiさんの仰る “ちゃんとした調理技術や調理経験(あるいは修業経験)をもつ人がつくる「ラーメン」を追い求める“ 事は将来的にはカウンター寿司と同じような贅沢になるんだろうなぁと考えています。

だからと言って残った町中華もあまり我々に応援して欲しくないのでは。
今のままで十分。
騒がれてこれ以上忙しくなるのはゴメン。
名店、北葉飯店やぎやまん亭の事前告知なしの閉店や進来軒店主のお疲れのご様子を見ているとその思いは強くなるのです。

僕は今までも、これからも、頑張っている個人店を応援してゆきたいと思います。

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