アメリカの大学教授たちの学生に対するChatGPT対策はまだこの程度。では本質的な解決策とは?
以下の記事を参考にしました。
プロローグ:デュア・リパ、課題に現る
大学生たちよ、思い出してほしい。いつも教授に「ちゃんと自分で考えてやりなさい」と言われていたあの日々を。あの小言が、ついに最終形態を迎えた。それが「白文字作戦」である。
オクラホマ大学のアナベルさんが明かした教授のトリックには、もはや芸術すら感じる。「デュア・リパ」や「フィンランド」という言葉が課題文に隠され、それをAIに放り込むと生成された文章に不自然に登場するという仕掛けだ。これには学生たちも度肝を抜かれた。教授よ、そこまでしてAIを使わせたくないのか? それとも、ただの「デュア・リパ」ファンなのか?
教授たちの白いバトル:時代のギャップと戦う努力
まず、教授たちの心境を想像してみよう。今の大学の課題は、もはや人間とAIの二人三脚状態。学生が課題の指示文をChatGPTに放り込むのは、朝のコーヒーを淹れるのと同じくらい簡単だ。教授たちが「これは不正だ!」と叫ぶのもわからなくはない。だが、彼らの戦略が「白い文字で単語を隠す」とは、なんとも手作業感が強すぎる。
これを聞いた瞬間、私は想像してしまった。深夜の教授の姿を。Word文書を開き、一文字ずつ白に塗りつぶしながら、「フィンランド…次は何を書こうかな」とつぶやいている姿を。そして、ふと「デュア・リパは人気があるから学生は気づかないだろう」とニヤリとする瞬間を。
そんな教授たちの苦労には同情するが、時代の変化に合わせてAIを味方につけた方がいいのでは?とも思う。白い文字を忍ばせる時間があるなら、「ChatGPTを用いて、より深い考察をした学生に加点する」方式に変更した方が、未来の教育に近い気がしないだろうか。
学生たちの対抗策:フィンランドへの旅
もちろん、学生も黙ってはいない。白い文字を課題から削除するのは基本技術として、彼らの創造力はさらに進化している。
例えば、「課題の冒頭に自分でわざと白文字で『モーツァルト』や『ピカチュウ』を書き足して教授を混乱させる」という作戦が浮かぶ。教授はそれを見て、「やけにAIが文化的だな…」と考えるかもしれない。または、逆に「学生があえてフィンランドについて語る課題文を提出してやろう」という大胆な戦略もある。「白い文字でバレるくらいなら、全力でフィンランドを愛するエッセイを書いてしまえ!」という反撃だ。
想像してほしい。「フィンランドの教育制度がいかに優れているか」を延々と語るレポートが山のように教授の机に積み上がる光景を。それを読んだ教授が「しまった、学生たちが逆にフィンランドに目覚めてしまった!」と頭を抱える未来を。
AI教育のジレンマ:人間らしさとは何か?
しかし、笑い話だけでは終わらない。この白文字戦争が象徴するのは、教育におけるAIの位置づけを巡る深刻な葛藤だ。
一方では、「学生が自分で考える力を失う」という恐れがあり、もう一方では、「AIを正しく使えば効率的かつクリエイティブな学びが可能になる」という期待がある。結局、AIと学生が完全に共存するためには、AIの使い方そのものを評価軸に含める新しい教育スタイルが必要なのだろう。
もし「AIと人間のハイブリッド学習」が主流になったら、課題もきっとこうなる:
「AIを使い、自分の考えを補強したレポートを作成せよ。ただし、AIに頼りすぎるな!」
これなら、教授も学生も対等な立場でAIを使いこなし、最終的には「フィンランド」という白い文字に惑わされることもなくなるだろう。
エピローグ:笑顔で迎える未来の教育
この白文字騒動は、教育の転換期を象徴している。教授 vs 学生 vs AIという三すくみの戦いは続くだろうが、最終的にはみんなが同じ方向を向き、「AIは敵ではなくパートナーだ」と認識する日が来るはずだ。
ただし、それまでの間、「課題に隠された白文字」を探すというスリリングなエンタメは続くに違いない。そして、そのうち教授が隠す単語が「ワサビ」や「寿司」といった日本文化に傾いていく日も遠くないだろう。
そうなったとき、私たちは問わなければならない。「果たして教育とは何なのか? そして、フィンランドは本当に関係あるのか?」と。
本質的な対策とは?
では、AIに書かせたエッセイはこのぐらいにして、本質的な対策を考えていましょう。
私が考える本質的な対策は以下のとおりです。
これを行うことで、教授もAIが書いた同じような内容のレポートを読む無駄な時間を回避でき、代わりに質の上がった面白いレポートが読めます。
学生もAIによる出力に含まれるハルシネーションを見破るために学習したり、自分でリサーチすることが不可避となるため、モチベーションが湧くとともに、AIとの賢い付き合い方(AIリテラシー)を上げられます。
少なくとも、課題分に白色の隠し文字を入れるよりは良いでしょう。
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