見出し画像

【新事業】先生が作成したオリジナルの定期テストを募集します

on-shi-on株式会社代表の羽田です。8月末までの夏休みもまもなく終わり、9月1日からは新学期です。

そんな新学期のスタートを前に、新しいプロジェクトをリリースをすることにしました。先着100件限定の『定期テスト募集プロジェクト』です。

詳細は、特設ランディングページをご覧頂ければと思いますが、このnote記事では、プロジェクト立ち上げの背景を中心に書いていきます。

私自身、フリーランスの先生として、中学・高校で授業を受け持って初めてわかったのですが、定期テストの作成は想像以上に大変です。生徒が真剣にテストに向けて準備をし、受験する以上、当然、気が抜けない大事な仕事です。また、定期テストは、生徒の理解を広さと深さの両面から確認するものであり、その他にも、配点と時間配分、選択式と記述式のバランス、難易度の調整など、考えるべきことは多岐に渡ります。何よりも、生徒に身につけて欲しいこと、考えて欲しいことを定期テストを媒介として教員が伝えるものと捉えています。そのため、定期テスト作成という仕事は、重要で大変である一方、とてもやりがいがあり、奥が深いなと感じています。

さて、ここで、2021年度の1学期に私が作成した定期テストの設問の一部をご紹介します。

画像1

まず1つ目は、ミャンマーでの軍によるクーデターを題材にした設問です。授業で学んでいることは、今まさに世界で起こっていることをその背景から理解し、自分の意見を持つことができることに役立つはず、そして、世界の人や事象に思いを馳せる、ということをメッセージとして伝えたくて、このような最近のニュースを必ず入れるようにしています。

実は、このような時事ニュースと関連した設問は、教員にとってあまり使い勝手がよくありません。なぜかというと、ひとつは、最新のニュースであればあるほど、教科書や資料集、市販の問題集にも掲載されておらず、参考になるものが限られた中で、教員自ら問題に仕立てる必要があるからです。使い勝手が良くないもうひとつの理由は、次年度以降にそのまま使い回すことが難しいことです。テスト問題は、一般的な事項や普遍的な概念について問うものであれば設問と解答が変わることはほぼありえず、毎年同じ問題でも支障ありませんが、時事ニュースは、問題作成時から状況が変わることもありえます。加えて、最新の時事ニュースは今まさに世界で起こっていることを取り上げることに意味があるのであって、現在進行形の事例を扱うことで生徒の視野を広げ、興味関心を引き出すことが大切と考えています。

画像2

2つ目は、選挙における一票の格差と最高裁の判断を題材にしたものです。ここでは、折れ線グラフを資料として提示し、それに基づいて生徒が議論を交わすという設問の設定にしています。このような、資料の読み取り問題も必ず入れています。その背景として、知識を単に覚えるだけではなく、たとえ初めて目にする資料であっても、既知の知識を元に、グラフや表などの資料を読み解き、事実や意味合いを導き出して欲しいというメッセージがあります。

ここに紹介したもの以外にも、自分の理解や意見を100字程度の長文記述問題も複数入れています。

ここまで、自作の定期テストを紹介してきました。テスト作成の準備は楽しいですが、とはいえやはり結構大変なんですよね。全国の先生が各地で同じようなテストを作り、業務多忙な中で同じように苦労されているかもしれません。特に、私のようなまだ教員経験が浅く他業種から学校教育に関わるフリーランスの先生は、何も蓄積がないため余計に時間がかかってしまいます。on-shi-onはフリーランスで働く先生のホームであることをビジョンに掲げていますが、多くのフリーランスの先生が定期テストの準備と作成に困ったり、悩んだりすることは想像に難くありません。

もし、そうであれば、全国の先輩先生方の知見を共有いただければ、テスト作成の時間を効率化して、生徒に向き合う時間を確保できるのではと考えたことがこのプロジェクトの発端です。わかりやすくいうと、「先生が作成した定期テストを参考にさせてください!」ということです。

ただ、先生が作成したオリジナルの定期テストは、時間と労力を注いだ努力の結晶です。定期テストを通して生徒に身につけて欲しいこと、考えて欲しいことを盛り込んだ、先生から生徒への熱いメッセージなはずです。それをタダで頂くことは申し訳ない。そこで、少しでも定期テスト作成の労に報いさせて頂くために、わずかばかりですが、謝礼をお贈りすることにしました。1回分あたりAmazonギフト券3,000円相当です。年間で定期テストを5回実施している学校であれば、1年分の定期テストをご提供頂ければ合計15,000円相当になります。

ご提供頂いた定期テストは、まずはon-shi-onに所属するフリーランスの先生がテストを作成する際の参考とさせていただきます。ですが、せっかくの知見を社内だけにとどめておくことはもったいないので、集めた定期テストの設問をデータベース化して、ゆくゆくは全国のフリーランスの先生や教育現場全体に還元できるよう事業化する予定です。

もし、本プロジェクトに趣旨に共感しご賛同いただける場合は、現役の先生に限らず、すでに定年退職された先生や、かつて教員をしていたものの現在は転職されている元先生の方からのご応募もお待ちしています。むしろ、現役の先生よりも、退職済みの先生が作成された定期テストのほうが活用の機会がなく、くすぶっているかもしれません。せっかく作ったオリジナルの定期テストがフォルダの奥底に眠っている状態ではもったいないです。ぜひ、迷える(!?)後進の先生に託すことをご検討頂けませんか?

このプロジェクトは、初めての試みであるため、どの程度ご提供頂けるか見積もることが難しいこともあり、ひとまず先着100件(ひとり最大5件まで)で一度受け付けを終了する予定です。もし、追加のご要望を多数頂ければ、再度改めて募集をします。

こちらの特設ランディングページも訪問頂けたら嬉しいです。
https://on-shi-on.co.jp/business/exam-wanted/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?