老健のフロントエンドとバックエンドとは?
先に結論から書いてしまうと「デイケアをフロントエンド(集客商品)に。入所をバックエンド(収益商品)で考えて施設全体として黒字にした方が良い」です。
フロントエンドとバックエンドをマクドナルドで考えると
フロントエンド(集客商品)→チキンタツタ
バックエンド(収益商品)→ポテト、コーラ
チキンタツタでお客さんを惹き寄せてセット売りにしてポテトとコーラで収益をあげる。
所属する老健にはデイケア(日帰り)、入所(長期泊まり)、ショートステイ(短期泊まり)、居宅支援事業所、地域包括支援センターが一つ屋根の下にあります。
各部署の責任者が集まる毎月の会議では売上の報告があります。
先日行った会議では1年間(令和4年度)の収支が発表されました。
前年比
デイケア(↓)
入所(↑)
ショートステイ(→)
居宅支援事業所(→)
地域包括支援センター(↑)
デイケア以外は維持(→)かアップ(↑)でした。
数字が悪ければ「なんとか利用率を上げるように!」や「赤字なら事業を辞めた方がいいのでは?」という声しか聞こえてきません。
#もちろん数字は大事
本当にそれしか選択肢はないの⁇
介護が必要になってきてすぐに入所(長期泊まり)とはならずに、まずは日帰りから始まることが多いです。
家で生活していて、じゃあ明日から施設で一生過ごしてねとはなりにくいですよね。
となってくると日帰りサービスは利用するハードルが低くなっています。
日帰りをしていて徐々に介護がより必要になってきます。家族が介護疲れしてきたタイミングでショートステイ(短期入所)を利用することになります。
ショートステイは1泊2日から利用できるので少しの間家族は介護から離れることができます。
いよいよ家での生活が厳しくなってきたら入所(長期入所:約3ヶ月)を考えていくでしょう。
デイケア(日帰り)がなくなったらショートステイ(短期泊まり)か入所(長期入所)の選択肢しかなくなり一気にハードルが高くなってしまいます。
居宅支援事業所→デイケア→ショートステイ→入所とスタッフが違えども同じ建物内で行き来できるので情報の伝達がスムーズなこともメリットです。
赤字のデイケアをどうするか?は議論が必要です。
やれることは全部やるしかないですよね。
頑張ってみます。
「チキンタツタ」と「グラコロ」が出てきた時には“必ず“買いますよね😋
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