見出し画像

【介護:管理者】利用者さんが行方不明に⁈

外回りから帰ってくると「よしよしさん、利用者のAさんがいません!」と報告が。

(なんだと!)

心の声

ここでパッと思いついたのは2つ

①なんだかんだで施設内のどこかにいる

②マジで外に出て行った

(どうか①であってくれ〜)

心の声

(アタフタしたらみんなが不安になるので冷静に)

心の声2

まずは情報を整理しよう。最後にAさんと接触したのは何時なの?

13:15です

現在14:10

(1時間も経ってるやないかい!アタフタアタフタ)

心の声3

過去に自分が担当していた部署での行方不明捜索はこれで2回目。1回目は10年前かな。
マニュアルはあったと思うけど探している時間さえももったいない。

まずは現場リーダーのBさんと役割分担を決める。

・通常営業の現場は最低限のサービスが提供できるスタッフ数にする
・それ以外のスタッフは捜索へ

総指揮「よしよし」
捜索リーダー「Bさん」

(ホントは自分が外に出て捜索したい気持ちをグッとこらえて)

ここからは
・利用者の家族へ連絡(お詫びなど言葉選びがめちゃんこ難しいケース)
・利用者の親戚や知り合いからの相談
・警察への対応
・行政への対応
・会社の幹部への報連相
・捜索範囲の修正&変更
・捜索チームの再編成(常に4〜6チームが捜索へ)
・「2.6.2の法則」の転用(後ろの2は諦める。しれっと帰るスタッフは引き留めない)
・続報を関係各所に発信

待つしかないってこんなにも疲れるんだと改めて思いました。
これまではどちらかというと「動く側(今回なら捜索チーム)」の立場でした。

総指揮(管理者)という立場なので「動いたらダメだぞ。そこにいて連絡を待つんだ。みんなを信じるんだ」と1時間ごとに言い聞かせていました。

だんだんと陽が暮れていくにつれて焦りが。
たまっている仕事をやろうにも手につかない。
まったく連絡がない。
連絡がないということは人や店、家、施設には入ったり接触してないということ。
嫌なことが頭をよぎる。

用水路や川があるな…

最悪なケースが常に頭をよぎる。

用事があって帰るスタッフも「戻ってこれませんが帰りながら探してみます」とポキッと折れそうな心を繋ぎ止めてくれる。

19:20 プルプルプル…電話が鳴る


……




「見つかりました!」

よかった

この言葉が全てです。
原因や対策など考えないといけないことたくさんあります。

Aさんは怪我や目立った体調不良なく帰ってきました。

20年の経験で1回しか経験してなかったことが管理者になって3ヶ月目であったことは嫌がらせなのか、試されているのか。

事後処理はまだまだ続いています。
ポキッと折れそうな心をなんとか繋ぎ止めて明日も頑張ってみます。

あなたも頑張って。
応援しています。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?