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活動に関連した行動と脳卒中のリスクについて

本記事は、下記の文献を参考に紹介していきます。

Sherief Ghozy.Physical activity level and stroke risk in US population: A matched case-control study of 102,578 individuals.Ann Clin Transl Neurol

研究の目的

活動に関連した行動が脳卒中発症リスクに関係するか。

方法

脳卒中発症の有無に関するデータがあるすべての参加者について、さまざまな形態の身体活動が疾患の発症率にどのように影響するかを評価しています。

対象者

対象となった102,578人のうち、3851人に脳卒中の既往がありました。

収集されたデータ

患者特性
:年齢、性別、人種、学歴、配偶者の有無、過体重状態、うっ血性心不全、
 冠動脈性心疾患、狭心症、心臓発作の既往歴
身体活動変数
※1-8の過去30日間・1日あたりの時間と回数を聴取
:1-歩行or自転車走行
 2-自宅庭周りの作業
 (落ち葉かき、芝刈り、大掃除など)
 3-強度な活動
 (ランニング、ラップスイミング、エアロビクスクラス、高速自転車な  
  ど)
 4-活発なレクリエーション活動
 5-中等度の活動
 (早歩き、趣味の自転車、ゴルフ、ダンス)
 6-中等度のレクリエーション活動
 7-毎日の身体活動の平均レベル
 8-筋力強化活動
 9-先月または昨年の活動量の比較、同年代の他の人との活動量の比較、
  10年前との活動量の比較
 10-座ったままの活動時間
 11-過去30日間のテレビやビデオの視聴時間
 12-過去30日間のパソコン使用時間

これら聴取された内容が脳卒中のリスクと関係するか調査をしています。

結果

脳卒中の予防効果を示した活動
・過去30日間の中強度の仕事(早歩きや軽い荷物の移動)
・過去30日間の強度の仕事(仕事上重い荷物を持つ人)
・筋力強化運動

では、各々の具体的な内容を説明していきます。

過去30日間の中強度の仕事

仕事中に中強度の活動を少なくとも10分間継続して行うことは、脳卒中発症確率の低下と関連していた。
一般的な週において、毎日または5-6日、仕事中に中強度の活動を行った人は、脳卒中の発症率が低かった。

過去30日の強度の仕事

過去30日間に強度な仕事活動を行った人は、行わなかった人に比べて脳卒中の可能性が低かった。
一般的な1日に240分以上は、一般的な日に10~60分より脳卒中発症リスクを低下された。
1週間に毎日、週に5~6日は、一般的な週に1~2日に比べて脳卒中のリスクを低下させた。

筋力強化運動

過去30日間に筋力強化活動を14~20回行ったことは、脳卒中の可能性を低下させた。

脳卒中の可能性を高める活動
・1日4時間以上のテレビ、ビデオ、コンピュータの使用

まとめ

脳卒中リスクを減らすには、毎日あるいは1日おきに中等度または強度の身体活動をすることが重要である。

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