大虐殺から日本一幸せな環境を目指して。

このニュースにあることが壱岐イルカパークができたきっかけです。
https://nordot.app/875514394157547520

その昔、壱岐ではイルカを漁業の害獣として何千頭も駆除(元々イルカを食べる文化はないので、少しの販売と投棄)してました。それが、こういった報道や事件をきっかけに、駆除をやめ、イルカとの共存を選択し、飼育施設をつくりました。これはこれで安直で、本当に何てことをしてるんだ、と思わずにはいられませんが、極めて利己的な人間らしい考え方だな、と。

僕がこの島に来た頃(2017年)は、「壱岐 イルカ」と調べると、Googleトップは、「壱岐イルカ事件」という捕獲したイルカを逃した保護活動家の事件のWikiが出てきました。有名な映画の The Cove にも地名こそ書いてませんが、壱岐の辰の島の写真がメチャクチャ使われてます。

いま、皆さんが検索したらどうでしょう?

イルカパークが上の方に出ませんかね?それはそれでこの3年間よく頑張ったな、と嬉しいですが、僕はこの駆除のバックグラウンドは絶対に忘れちゃいけないと思うし、隠してもいけない、と思ってます。

日本で一番大量にイルカを駆除してた島の施設が、
日本で一番イルカを幸せにする。


そんなことを実現するためにスタッフ一丸となって全力で取り組んでます。
僕はそもそも飼育されてるイルカを見るのが嫌いなんです。学生時代から野生のイルカを見続けてきたから、余計嫌いなんです。でも、いま現在、不運にも囚われ、飼育されている、目の前のイルカ達に罪はありません。せめてそんな子達はどこまでも幸せになって欲しい。心の奥底で人間を信頼できるようになるまで、しっかりと向き合い、大切に、幸せに、一緒に生きていきていきたい、と思ってます。捕まった時点で、どこに天寿があるのかわからないけど、全うしてもらいたい、と心から思います。

よく自然保護関係の人が、ショーをやらせてとか、狭いとこで可哀想!とか言ってますが、それは半分だけ仰る通りです。でも、いま捕まえたイルカ達を野生に戻すことはほぼ不可能です。だからかわいそうだけど、そのままなんとかしなきゃいけない。。。

捕まえるの止めろ!は100%仰る通り。
もはや先進国で公に捕獲して生体販売しているのは日本だけだし、これは僕もできることならやめて欲しい…。ただ、それが太地町の大きな経済源になっていることもよく分かってます。そして、お前も野生個体を飼育しておいて何を言ってるんだ!と言われると思いますが、飼ってるから思うこと、言えることも沢山あるんです。


飼っているからこそわかること、変えたいこと、イルカと共にやりたいこと、たくさんたくさんあります。自然保護団体とかとも一緒にできることはあるのでは?と思っています。

日本中の全ての飼育施設で、イルカに対する考え方、飼育の仕方、トレーニングの仕方、経営者の考え方、方針まで、その全てを「イルカの幸せ」の為に全力で向けていけたらいいな、と思います。そうなるように、弱小なりに、できることをやっていきます。

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