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あえて手間をかけてみるということ。

インスタグラムを開いてみると「iPadおすすめアプリ○選!」といったおすすめのアプリやグッズを紹介しているのをよくみる。

お金管理に興味を持っていた当時、インスタでたまたま見つけた投稿に「マネーフォワード」という家計簿アプリを紹介していて、便利そうだったので試しに使ってみた。

それまでは家計簿ノートを自分で作成し、ノートにその日つかった金額を記入し、またペンの色を3色用意し、現金やクレジットカード、電子マネーという風に分けていた。

それが少し手間だと感じて、マネーフォワードを使ってみた。
この家計簿アプリは、アプリ上でその日や月の収支をグラフでわかりやすくみることができるだけでなく、銀行やクレジットカード、電子マネー、投資まで、1度登録・連携すれば、その後は勝手にその家計簿に記録してくれる。現金やペイペイなど、マネーフォワードの対象となっていない電子マネーアプリに関しては、直接入力しなければならないが、それでも以前と比べるととても楽で、記録しやすかった。しかし僕は2週間ちょっとで退会した。

ところで、家計簿をつける目的は何だろうか。

いうまでもなく「お金管理」である。

私がマネーフォワードがとても便利だったと思ったにも関わらず、退会した理由はそこにある。お金管理する家計簿アプリにも関わらず、実際には管理できなかった。ペンでノートに記入していたときよりも、支出が1.5倍にもなった。

その原因は2つある。1つは、アプリを使っているということに満足していたことである。それまでの家計簿はつけることに手間がかかり、また口座を複数持っていることからお金を把握することが難しかった。それがアプリという形で登場し、インフルエンサーと同じ新しいものを使っていること、そしてそれを使っていることに満足していたために、本質である“お金管理”が疎かになった。

もう1つは、便利すぎるということである。マネーフォワードの説明をしたように、現金や一部電子マネーを除いて、1度銀行やクレジットカード、電子マネーを登録・連携すれば、その後は入力することなく勝手に登録してくれる。この便利すぎる機能が僕には良くなかった。入力する必要がなくなったことで、同時に「使っている」という意識も無くなったからだ。

もちろんこれは個人差があり、インフルエンサーのように活用ししっかりとお金管理ができる人もいると思う。しかし僕はこの経験を通して、ノートに家計簿をつけて、手間をかけることによって、お金に対する意識づけをおこなうことができていたとわかった。

このことから、目的によってアナログとデジタルを使い分けることが重要だと思うようになった。例えば、この前Kindleを購入したが、読書の全てをそれで補っているわけではない。

https://note.com/nori_ikuo_it/n/nbefd234346fb

知識を蓄え、ふとした時に読み直したいと思うようなビジネス書の場合はKindle、大画面で色付きの雑誌を読みたいときはiPad、時間をかけずゆっくり物語とページをめくることを楽しむ小説は紙のものを購入し、読んでいる。


このように様々な便利なアプリが登場しているが、大事なことは便利なことやそれを使っていることに対する満足感ではない。どのような目的で使うのかということが最も重要である。それがアプリなどのデジタルなのか、ノートなどのアナログなのかは人によって異なる。インターネットや電子機器の発達によって、電子媒体の方が良いと思う傾向があるが、大事なところはそこではない。アナログか、デジタルかより、使う目的に対してそれが自分に合っていて、目的達成に近づけるかを考える必要がある。


みんなが使っているものは便利な物が多い。
しかし、それが合うかどうかは個人差がある。

大事なのは自分自身で経験・体験し、判断するということである。


周りの声に惑わされることなく、自分自身の価値観を軸に生きることを僕は推していきたい。



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