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おすすめのCADフリーソフト6選!

建設設計や工業部品、アパレルまで製図のために活用されているCADソフト。
今回は「希望する就職先がCADを使用する」「CADを使ってみたい」「お金をかけずにCADを学びたい」といった方におすすめのCADフリーソフトをご紹介します。

最近では需要の増加に伴い、CADソフトの選択肢も広がりました。
基本的に初心者の方には、機能面と使いやすさで選ぶことをおすすめしていますが、それでも初めてのCADソフト選びは難しいものです。

実際にインストールする際のポイントと選び方も解説していますので、フリーソフトを探している方は、ぜひチェックしてみてください。

フリーソフトのメリット・デメリット

「フリーソフト」と聞くと、一見機能が劣るといったイメージを抱きがちですが、機能が優れているCADのフリーソフトも数多くあり、中には有料のものより優れていると評価されているものもあるほどです。
2D・3Dどちらもフリーソフトがありますので、自分の使用用途によって選ぶことができます。これからCADを始める方や、趣味で使いたい方には特におすすめです。

ここでは、CADのフリーソフトのメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

  • 初期費用が抑えられる

  • フリーソフトの一部は教材なども販売されている

  • 実際に業務で使用されるほど高機能なフリーソフトもある

こういったメリットがあるので、まずは試してみたいという方や、実際に制作する中でCADオペレーターの仕事が自分に合っているのかどうかを考えたい方には最適です。

デメリット

  • 利用に関しての保障やサポートがない(有料ソフトは、操作や製品などに不明点がある場合やトラブルの際に迅速なサポートを受けることができる)

  • フリーソフトの一部は商用利用ができない

  • 作成物が公開されるなどの制限があるケースがある

メリットがある一方、このようなデメリットもあります。
使用制限のあるフリーソフトもありますので、選ぶ際には用途に合ったものを選ぶとよいでしょう。

CADのフリーソフトは何に注目して選ぶべき?

ここからは、CADのフリーソフトを選ぶ際のポイントについて解説していきます。

CADソフトといってもその種類は様々で、機能や対応OS、操作性などがそれぞれ異なります。習得後にファイル形式が違ったり、購入したけど使えなかったりといったミスが起こらないよう、下記の項目について特に注意しましょう。

自分の希望の就職・転職先に合うソフトかどうかで選ぶ

CADソフトの使用を考えている方は、就職・転職のために、「希望している業界で使いたい」「希望の勤務地にある企業で使いたい」といったことをお考えかと思います。

そのため、就職・転職先として希望している業界に合ったCADソフト、または希望する勤務地の企業にはどんな業界や業務がありそうかを調べて、それに合ったCADソフトを選んでいく必要があります。

ここからは希望の就職・転職先に合うソフトを考えるためのヒントを3つご紹介します。

①建築設計や機械設計などの用途で選ぶ

「建築物を作りたい」「製造の設計に携わりたい」など、CADを使おうと思ったきっかけに沿った業界のソフトを選ぶとよいでしょう。
就職・転職を見据えることや、モチベーションの維持にもつながります。

②2D/3Dで選択する

CADソフトを2D(2次元)ソフトにするか3D(3次元)ソフトにするかで、可能な業務・作業がかなり異なってきます。そのため、それぞれの特徴を押さえ、習得後の用途と照らし合わせてみましょう。

まず、2Dソフトは平面の図面作成・管理が可能です。
建築や機械をはじめ、インテリアデザイン、洋裁など幅広い分野で活用されています。シンプルな図面を作成することに向いている分、複雑な図面になると視点の数も増えるため、手間がかかります。

一方、3Dソフトでは立体的なモデリングと図面作成が可能です。
3Dソフトは複雑な設計のものであっても、形状を把握することができます。
また、設計物の体積や表面積などの計測も可能です。ただし操作に慣れるまでは時間がかかるため、初心者の方にとってはすこし難しく感じる場面もあるかもしれません。

近年では、3DCADを導入している企業様や需要も増しています。しかし、3DCADを扱える人材が不足しているため、将来性もあり、重宝されるスキルと言えるでしょう。

③資格取得を目指す

CADの資格取得を目指している方は、試験に関するデータ形式やインターフェースを確認しておく必要があります。
例えば「オートデスク認定ユーザー資格」を受験する場合は、AutoCADの使用が可能かの証明となるため、有料ソフトのAutoCAD、または無料で利用することのできるFusion 360のどちらかからスタートすることが賢明です。

また資格によっては、実技試験でソフトを使用した作図の課題が出されたり、その成果物を特定のファイル形式で提出しなければならないケースがあります。
例えば、「2次元CAD利用技術者試験」の1級の取得を目指す方であれば、DXF形式に対応しているソフトを使用している事が求められます。

資格取得を目指されている場合には、ソフト選びの際に必ず確認しておきましょう。

OSとの互換性

これから自分が使おうとしているパソコンのOSに、ソフトが対応しているかは必ず確認しましょう。

OSとは、コンピューターの管理を担うプログラムであり、一般的にWindows・Macが用いられています。もしインストールしたCADソフトが、使用するパソコンのOSに対応していない場合は、無料でも有料でも利用することができません。ソフトが正常に機能しない、もしくは動作に不具合が起きる可能性があります。

特に無料のCADソフトはWindowsのみに対応していることが多いため、Macパソコンで作業をする方は注意し、選ぶ際は各CADソフトの公式サイトで確認しましょう。

パソコンの動作環境

CADソフトには様々な種類がありますが、一部の3DCADソフトはデータ量が大きく、パソコンのスペックが低い場合、重く感じられることもあります。
推奨スペックをクリアしているか、予め確認しておく必要があります。

使いやすさ・サポート・教材

フリーソフトの場合はコスト面でハードルが低いのですが、サポートがついているソフトはほとんどありません。
普段からCADソフトを使い慣れている方にとっては、それほど問題にはならないかもしれませんが、CADソフトを初めて利用する場合は教材があるかどうかで学習の進捗が大きく変わります。
教材が販売されていたり、オンラインスクールで授業が提供されているフリーソフトもあるのでソフト選びの際には併せて確認するとよいでしょう。

有料ソフトであっても同様に、高額なお金を払ったCADソフトの使用方法が複雑で使えないとなったら本末転倒です。
特に3Dソフトは立体的な図面を描く分、2Dソフトに比べて操作が複雑化しています。
無料で使えるトライアル期間があるなら、一度使用して操作性を確認したほうが良いでしょう。

定期的なアップデートが行われているか

パソコンやスマートフォンなど、情報機器と呼ばれるものには定期的なアップデート(更新)が必要です。アップデートには、「機能追加」「性能向上」「不具合の修正」といった役割があり、もし行われない場合は、情報処理速度の鈍化や不具合が発生しても一向に修正されないことになります。

こうした不具合が放置された場合、ソフトウェアの脆弱性につながりサイバー犯罪者によって悪用されてしまう可能性が生じるため、定期的にアップデートを行う必要があります。
もしソフト内にプロジェクト進行中の図面があれば情報漏洩につながりますし、それによって取引先との信用問題にも大きな悪影響を及ぼします。いくら無料版で機能が豊富だからといって、セキュリティ対策がなされていなければリスクを追うことになりかねません。

講習を考えているCADソフトに、定期的なアップデートが行われているかにも注意が必要です。

おすすめのCADフリーソフト6選

ここからは2D・3Dを合わせたおすすめのCADフリーソフトを6つご紹介していきます。
CADソフトそれぞれに特徴があるので、ご自分が使用する際に欲しい機能、使いやすさなど、CADフリーソフトを選択する条件を整理する材料になるかもしれません。

特に無料版と有料版で機能制限に一部差異があるので、間違えないように注意しましょう。

①Jw_CAD

Jw_CAD」は商用利用可能な無料の2DCADです。
開発に建築士が関わっていることもあり、建築分野の業務にとって便利な機能が多いため建築汎用CADとも呼ばれています。

機能面としてはやはり建築関連の専用コマンドの充実が挙げられ、他のCADソフトと比較しても少ない手間で作図が可能です。
また、完全無料にもかかわらず現在でもこまめなアップデートを行っている点も利用ユーザーが多い理由の一つです。

建築業界関連への就職を希望されている方はもちろん、独学やCADの実技試験を受験したい方にもおすすめです。もしも使用方法がわからなかったり、CADの実技試験に不安があったりする方は、外部の意見を取り入れることも一つの手段です。

「ReCADemy」では、専門の講師による「Jw_cad 入門講座」をご用意しています。初心者の方や独学の方でも、Jw_cadの操作方法を基礎から学ぶことが可能です。

②Fusion 360

Fusion 360」は、Autodesk社が開発している3DCADです。
クラウド上でデータの管理と共有が行われるため、Webブラウザでもすぐに確認できることが特徴です。
設計・製造・開発のプロセスを全て行えるため、チーム内で設計者や施工管理者などの役割が異なっていても情報の共有を容易に行うことが可能です。

対応分野としては、機械・電子・デザイン業界の3つをメインとしており、高い利便性の機能と快適な操作性を実現しています。

こちらは有料版も用意されていますが、非商用利用であれば無料で利用することができますので、初心者の方におすすめです。

③SketchUp Free

続いては「SketchUp Free」をご紹介します。
こちらはTrimble社が開発している無料の3DCADになります。
Windows・Macどちらでも使用可能であり、直感的な操作が可能なため、習得することが比較的容易です。
またWebベースのソフトなため、オンライン上での使用が可能であり、インターネットさえ繋げればどこでも利用可能になります。

対応分野としては、建築・建設・インテリア業界が中心で、プリセットの豊富さから専門的な知識や図面の書き方がわからない場合でも、簡単にモデリングすることが可能です。

無料版では非商用ですが、有料版になると商用利用が可能になることに加えて、より高度なモデリング機能が追加されます。

④FreeCAD

FreeCAD」は、個人・商用どちらも無料で利用できる3DCADです。
カスタマイズ性が高いことが特徴で、建築設計や部品設計など幅広い用途で利用することができます。
他のソフトとの連携や応力解析を行うことができ、更にワークベンチと呼ばれる拡張機能で、機能を追加・拡張が可能です。

他のフリーソフトとは異なり、無料でも搭載されている全ての機能を使用することができます。

⑤Onshape

続いては機械設計に良く用いられる「Onshape」のご紹介です。
こちらはフルクラウドの無料3DCADのため、アカウントを登録さえすればすぐに始めることができます。
また、各ユーザーの編集した箇所は自動で保存されるため、複数人での作業もスムーズな進行が可能です。
ただし、無料版だと作成し保存した内容が、Onshapeクラウド上にアップロードされ誰でも閲覧ができるため、データを他人に見られたくない場合は有料版に加入する必要があります。

まず最初に無料版で作業感を試用し、もしよければ有料版を購入することがおすすめです。

⑥DesignSpark Mechanical

最後にご紹介するのは「DesignSpark Mechanical」です。
商用利用可能かつ無料で3DCADを利用することができ、動作が安定しているためスペックがそこまで高くないPCでも動かすことができます。
また、コマンド数が非常に少ないのも特徴で、操作方法や専門の知識がなくても使うことができるため、初心者にもおすすめです。

コネクタやリレーをはじめとする、工業部品の3Dモデルライブラリが豊富に用意されています。

無料使用期間のある有料ソフト

CADフリーソフトには様々な種類があることをお伝えしてきました。
しかし、実際に仕事で使われるであろう有料ソフトに興味がある方も多いのではないでしょうか。
また、有料だからこそ備わっている機能や優位性も魅力の一つです。

ここでは、CADソフトの購入を迷われている方向けに、無料試用期間のある有料ソフトをご紹介します。試用版では機能制限や試用期間が設けられているものが多いですが、実際に触ってみることで分かることも多いと思いますので、是非活用してください。

①AutoCAD

AutoCAD は、アメリカのAUTODESK社が開発・販売しており、汎用CADとして様々な業種・業界で広く使われています。初心者でも扱いやすい操作性の高さに加え、2Dも3Dも作図可能という点から、数百万人という多くの人の信頼を得る(人気の高い)ソフトです。

②Revit

Revit は、建設設計者、施工会社、作業者のためのBIMソフトウェアです。AutoCADと同じくAUTODESK社が開発・販売しており、後述するArchiCADよりもBIMの概念がより強く反映されていると言われており、AutoCADをはじめとするAutodesk社製の様々な製品と連携できる点が人気の理由の一つです。

③ArchiCAD

ArchiCAD は、効率的で直感的に使うことのできる様々なツールと使いやすいインターフェースが特徴のBIMソフトウェアです。Mac OSにも対応しており、建築業界で圧倒的なシェアを誇ります。

④VectorWorks

Vectorworks は、米国Vectorworks社が開発している様々な空間を総合的にデザインできる汎用CADソフトです。2D/3D、プレゼンテーション、データベースなど豊富な機能を搭載しています。

オンラインで完結可能なCADオンラインスクール「ReCADemy」では、上記有料ソフト(※1)を追加料金なしでご利用いただけるコースもご用意しています。
さらにテキストのダウンロードが可能な講座も多くご用意しており、いつでも何度でも復習が可能です。ダウンロードしたテキストは、受講期間が終了した後も引き続きご利用いただけます。

(※1)AutoCAD / Revit / ArchiCAD。コースにより利用可能な期間は異なります。

また、無料カウンセリング無料セミナーも、随時行っております。
無料カウンセリングでは、ご自分の希望に合う企業や仕事の紹介を受けることも可能です。
まずはお気軽にご相談ください。

用途にあったCADフリーソフトを選ぼう

今回は、おすすめのCADフリーソフトをフリーソフト選定時のポイントと併せてご紹介しました。それぞれにメリット・デメリットや使用用途がありますので、使用する際は慎重に選びましょう。
無料ソフトであっても、用途にあったものを選択すれば不自由を感じることなく使うことができます。
本記事を参考にしながら、ご自分の目的に合わせて探してみてください。

出典:https://recademy.jp/knowhow/10519


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