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”思いつき”定義集Ⅱ⑯「し」ー①

【嫉妬/やきもち】これを海苔で巻いて醤油につけてもおいしくはならない(蛇足)。それどころか最も面倒くさい人間に備わった「病い」の一つ。もっとも「病い」なしの「健康体」の人間は魅力に欠ける。嫉妬に覚えのない人に対して確実に言えるのは想像力に乏しいということだから。
 この心の疼きは花粉症やインフルエンザのようなもので誰にでも発症の可能性がある。家族内をはじめあらゆる人間関係のなかに蔓延る菌(善玉も悪玉も)。この「病い」を癒す薬は時間。月並みだが恋愛関係で短時間での治癒を求めるなら「次」を見出すこと。職場での地位をめぐる場合、とりあえずの対症療法として居酒屋。
◆注:自分自身のなかで「砂上の楼閣」を打ち立てている場合もあるので注意は必要。

【自由】あらゆる鉄鎖から解放されている状態。厳格に言えば誰もが自由を享受できない。社会的権力(例えば「世間」「体裁」「面目」等)から免れることはできないから。
 たんに野放図で厚顔無恥な振舞いを自由と勘違いする輩もいるが、厚顔無恥な行為が周囲の自由を奪う元凶であることは、あらゆる犯罪行為(とくに戦争)について言えること。
 自由とは空想であるにもかかわらず求めずにはいられないもの。「より大きな自由」(些細であれ)を求めていく他ない。その試みを非難する野放図な自由が「より大きな自由」を押し殺すことになる。そんな世の中まっぴら御免。「より大きな自由」あるいは「よりましな自由」への指針を失わないこと。それが自由という空想を保つ秘訣。


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