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ノンフライのカップ麺を更に美味しく食べる方法

乾麵と言えば、そうめん、ひや麦、うどんに蕎麦、パスタやビーフンなんかもそうだよね。
忘れちゃいけないラーメンもね。
お湯で茹でて戻せば食べられる乾麺は元々ノンフライ麵だった。もちろん中華麺もね。

でも、インスタントラーメンの爆発的な普及のお陰で、ラーメンに関しては「フライ麵」が一般的に思うかもしれないが、中華麺の「ノンフライ麺」はインスタントラーメンよりもずっと早く生まれているのだ。
誤解し易いのだが、「中華麺」の乾麺は千葉県の「都一」が最初(1953年発売)で、これはスープは付いていない“麺だけ”である。お湯を注ぐだけで食べられるインスタントラーメンは1958年発売の大発明であることは変わらない。

フライ麺のインスタントラーメンから遅れる事10年、1968年にダイヤ食品が「サッポロ柳めん」を発売し、その後は様々なメーカーがノンフライのインスタントラーメンを開発する。
そして1971年、日清食品からあのカップ麺「カップヌードル」が発売され、続いて1976年にはカネボウフーズからノンフライのカップ麺が登場!
「油で揚げない麺」はヘルシーブームと相まって大ヒット。食感も生麺に近くなって現在まで続く定番になったのだ。

もはや国民食とも言えるインスタントラーメンをより「美味しく食べる方法」といえば“麺とスープを別々に作る”“ニンニクや生卵を入れる”“具を乗せる”などがあるが、その程度の事はいつもやっている。しかし、肝心の「麺をより美味しく食べる」という事についてはあまり語られない。そこで注目したのが“ノンフライ麺”だ。

ノンフライ麺が俺の記憶の最初にあるのが、1981年に発売された明星「中華三昧」だな。「ちょっと贅沢ですが…」なんてCMがあったくらい値段が高かったんだけど、フライ麺とは全然違う“生麺に近い食感”に驚いた覚えがある。
それ以来、ノンフライ麺が好きなのだが、いかんせん高い。そしてお湯で戻すのが意外に難しいのだ。もちろん、袋に書かれた作り方で充分に美味しいのだが、俺はいつも思っていた。

「このノンフライ麺のポテンシャルはこんなもんじゃないはずだ!」


特にノンフライカップ麺にその思いは強く、何とかして実力を最大限に引き出したいと思っていた。ノンフライ麵は“熱湯5分”と書かれているものが多い。つまり麺が戻るのに必要な時間がフライ麺よりも長いのだ。しかし5分経つ頃には湯の温度が下がり、麺の戻り具合にムラが出来ることがある。
それでも美味しいのが凄いことなのだが、このムラを無くす事が出来ればもっと美味しいはずなのだ!
そこで、時間のあるときはカップ麺から麺を取り出し、鍋で茹でるという方法を取っているのだが、今回は更に追求してみよう。

「パスタの乾麺を水に漬けておいてから茹でるとツルツルモチモチして美味しい」と言われる。実際やったことがあるが確かに美味しいし、茹で時間が4分の1程度になるので家計にも優しい。という事で、ノンフライ麺を水に漬けてから茹でるという方法を試してみようと思う。

今回は“特許取得の独自のノンフライ製法”で麺に定評のある「ニュータッチ凄麺・仙台辛味噌ラーメン」で試してみる。
とりあえず20分間水に漬けてみる事にする。

※乾燥具材がある場合は具材も水に
漬けておくが仙台から味噌ラーメンには
乾燥ネギしかないので今回は漬けない。

20分後、麺が水を吸ってツルツルしてきたが、今日は水温が低いせいか、箸で持ち上げてみてもまだ麺がホグれない。さらに15分追加してみると、完全ではないがホグれる様になった。

水を切った麺をカップに戻し、予め沸騰させておいた湯をカップの線より少し少なめに注いで計量する。

そのまま麺ごと鍋に移し、乾燥ネギを入れ再沸騰させる。時間にして1分程度かな。その間に温めておいたスープの素をカップに移しておく。
再沸騰したらそのままカップに移し、よく混ぜて付属のもやしを乗せて完成!

それでは実食。
うん、これは美味い!ツルツルモチモチシコシコの麺が抜群に美味しい!


お湯を注ぐだけで美味しいのだから、そこに一手間加えるだけでもっと美味しくなるのは自明の理ではあるが、この美味しさは一度試してみる価値はある。
…が、これを作るのに要した時間は約40分。お湯を注いで数分待つだけで美味しいカップ麺を開発し続けるメーカーさんには足を向けて寝られないね。

メーカーのみなさん、いつもありがとうございます!

みなさんのお気持ちは毛玉と俺の健全な育成のために使われます。