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似て非なるモノ

かつて俺達がそこそこ売れていて予算が潤沢にあった頃、何かといえば海外に行っていた。そんな潤沢な予算があるなら海外など行かずに俺にくれれば良いのに…ブツブツ
草原でベースを弾くだけなのにイギリスなんか行かなくても代々木公園で撮っても良いじゃんか…ブツブツ
砂漠を歩くだけなのにL.A.なんか行かなくても鳥取砂丘で十分じゃん。ほとんど使われてないし…ブツブツ

…と、個人的言いたいことはあったが、何かあれば取り敢えず海外に行っていた。
「取り敢えず」で海外に行けるんだから贅沢な話だよな。確かに今に比べるとかなり安く海外に行けたけど、パスポートが入国と出国のスタンプで一杯だったもんな。
かなり安く行けたと言ってもプライベートでは一度も海外に行った事はなかったけどな。へけ。

ちなみに、短期間で何度も海外に行ってVISAのページが埋まっていると、入国の時に止められる可能性が高くなるよ。特に俺達の場合は、ほとんど観光ビザでの撮影旅行だから「若いのに何度も海外旅行が出来るのは不自然」と疑われるのだ。
外国人には日本人は実年齢より10歳くらい若く見られるから余計にね。
そうでなくても俺はしょっちゅう入国審査で止められてたけどね。どうやら俺の態度が気に入らない国が多いみたいだね。それは万国共通か。うひ。
※タトゥーのない頃からほぼ毎回止められていた。

空港の荷物検査が他の人より長いのは通常運転で、酷い時になるとオーストラリアのパースやケアンズ、グアムでは荷物を全部出されたし、NSDPでハワイに行った時は現地のイベンターに招待されたのに、それが通じず別室に連行された。げふん。

そう言えばケアンズの入国ゲートで止められたとき、たまたま俺の後ろにいた女性が俺の彼女だと勘違いされ(初対面というか後ろを歩いていただけ)て一緒に検査場に連れていかれ、二人とも荷物を全部出されたんだよな。その時、その女性は下着からデリケートな私物まで全部広げられて可哀そうだった。明らかにワザと他の人に見える様に下着とかを広げてたのがムカツク。
しかもさ、アイツら荷物を全部出すクセに片付けねえんだよ。悪いモノは何も出てこなかったのに「OK」とか抜かしやがって片付けねえから「テメエ片付けろ!」と毎回日本語で怒鳴って片付けさせてた。
腋毛わきげの左…もとい、若気の至りですな。

めちゃくちゃ不満そうに渋々片付けるんだけど、服を畳んで入れないからグチャグチャになるんだよな。
でも、今思えばそれで捕まらなくて良かったよ。公務執行妨害や業務妨害になりかねないからね。

そんなこんなで…何が「そんなこんな」なのかは分からんが、そんなこんなで海外には何度も行っている訳だ。海外と言ってもイタリア、イギリス、アイルランド、香港、台湾、ハワイ、グアム、オーストラリア(ケアンズ・シドニー・ブリスベン・パース・エアーズロック)、L.A.くらいだけど、一回しか行ってないのはイタリアとアイルランドだけだな。あ、台湾もか。
他は最低3回は行ってるし、一回の滞在日数は6~10日くらいだからね。しかも観光地じゃない所に行く事が多いから、海外に行っている割に仕事以外の思い出が全然ない。

思い出と言えば…

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