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スマホがないと生きていけない

中二になった我が家の長女の言葉。

スマホでゲームばかりしている彼女になにげなく、
「勉強はしてるの?」
と聞いたところ、話の流れから
中学入学手前で加入した〇研ゼミを
この一年間ほとんどやっていない事が判明。

ビックリ仰天!

理由は「勉強の仕方がわからないから」

二度ビックリ!!

「中学二年にもなってそれ言う?」と思いつつ
追及しても始まらないのでとりあえず〇研ゼミは即刻解約。

授業の予習・復習という原点からやり直させよう。
そう思った私は、
「今日から毎日教科書を読んで頭に入れなさい」
と娘に言った。

すると、
「全部学校に置いてある」

アンビリーバブル

「それなら一年生の教科書でもいいから!」と私。
「時間がない」と娘。
「作りなさい」と私。

ちなみに「時間がない」という彼女は、
1時間を風呂に、1時間を夕食に費やしている。

(こういう人はおとなにも結構いる)

最終的に、最低1時間は机に向かうことを約束させ
出来ないならスマホを禁止にすると娘に言った。

そこで彼女が放ったひと言が

「スマホがないと生きていけない」

自分の身内から発せられたこの言葉が

「今の日本、危ない」

そう私に思わせた。

いまや社会問題化している
「ながらスマホ」

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(画像:fyparts.jp)

道行く多くの人々は、
寸暇を惜しんでスマホの画面を覗いている。

完全に進行方向をみていない。
しばしば誰かとぶつかることもある。

自動車を運転するドライバーも、
明らかに前方をみていない事が
ひと目でわかるほどにみていない。

実際、スマホやカーナビに気を取られて
重大な事故を起こしている例も多い。

「ながら運転」は明らかな道路交通法違反。

日本人は世界中から尊敬されるほどに
法律や道徳を守る人種である、本来は。

なのに生理現象であるかのごとく我慢が出来ない。

「前を向いて歩かないと危ない」
「前方を注意して運転しないと死ぬ」

そんな、生物として当たり前な
他の動物でもわかる本能的な情動的な
抽象度の低い判断が出来ないほどに
なにかがマヒして来ている。

このままでは日本人は、
いや人間は、
やがて本当に犬やサル以下に成り下がるのではないかと
真剣に不安になる。

本来、「電話」であったはずのその物体は
カメラや地図、本、新聞、テレビなど
これまで世の中に別々に独立していた
あらゆる機能の要素を取り込み、
最後には人間も。。。

誇大な妄想だろうか。

「スマホがないと生きられない」
そんな人間になど絶対なってはならない。

いい大人が子供の前でそんな事を言ってはならないし、
そんな生き様を見せてはならない。

今の子供たちは、
私たちが子供だった頃とくらべて
物質的には豊かで便利になったが
将来背負わなくてはならないものが
おそらく圧倒的に重い。

高齢化による社会保障費の増加、
年金財源の目減り。

職業の選択だって、
これまでのように贅沢を言わなければ誰もが
なにかしらの「会社員」もしくは「パート」「アルバイト」
として生活していける時代ではなくなる可能性が高い。

だからこそ、これまで以上に
個々の能力を磨いて自らの価値を
世の中に提供し対価を得る方法を身に付ける必要がある。

思考能力を失ないつつある大人たちが
それを子供たちに教えてあげられるのか?

甚だ疑わしい…

もうそろそろ気付いて欲しい。




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