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手しごと雑記:金襴緞子と御朱印帳

こんにちは。
秋も深まってきましたね。

そろそろ紅葉が色づき始め、寺社巡りが楽しい季節になってきました。

最近、私はお寺巡りをより楽しむために西陣織の金襴緞子で御朱印帳を入れてもちあるく袋を作りました。

なぜかというとお守り袋のような金襴緞子の豪華で神聖な美しさが「御朱印あつめ」という、楽しくもありがたいスタンプラリーにぴったりなんじゃないかと、そう思い始めたらどうしても作りたくなってしまったからなのでした。

御朱印集めという趣向にはつい最近までついぞ興味がなかったのですが、とあるお寺でオリジナルの「かわいい御朱印帳」と出会ったのがきっかけでお寺を訪ねた時には御朱印をもらうのが習慣となりました。

そのいきさつは、先日、京都で寺社巡りをしていたところ、各お寺で庫裏のに人が並び、なにやら小さな冊子を渡してお札のようなものを書いていただいているのをみて気になってしまったことがありました。そして、同行していた友人に訪ねますと「御朱印帳」という冊子にいろいろなお寺を回って、スタンプラリーのように御朱印をいただくのだという話を聞き、小さなノートをもって並んでいる人たちを見てちょっとうらやましい気持ちになったからなのでした。

興臨院というお寺にいくと、大変かわいらしいオリジナルデザインの御朱印帳が入り口で売られており、それがどうしても欲しくなってしまい、はじめての御朱印帳を買い求めて御朱印を書いていただきました。

私は、御朱印をいただいて、その絵面(字面?)を見て信仰とは関係なく”ありがたい”という気持ちになって大事にしておきたい気持ちになりました。

ありがたいという気持ちが増幅されるスタンプラリーとでもいいますか。

私は、御朱印帳が汚れたり傷つかないように袋に入れて持ち歩きたいと思い、入れておくものを考えた時、なんとなく「お守り袋」的イメージが湧きたちましたので色とりどりの花が織り込まれた金襴の西陣織の帯地の端切れで袋をつくってみました。

さらに、そこに寺町の組みひも店で買った絹糸の房をつけてみました。

御朱印帳がかわいらしくとても雅な装いとなり、寺社巡りがより楽しくなりそうです。

私が用いた正絹の西陣織というのは祝賀の衣装や能装束をつくる大変高価な織物で、一般庶民は日常的に触れることのない日本の伝統工芸品です。
しかし、小さな布地であればサンプル品やB品などを大変手ごろな値段で買うことができますし、そういった布で日常に使える雑貨を作れば美しい伝統工芸品に触れるきっかけにもなるかもしれません。

また、心地よいお寺や美しい布地にであえるのが楽しみです。













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