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青木慶則のコラム

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マンスリー間隔で、2018年1月〜2019年12月まで続けて、2年休み、2022年に1年続けて、今はまた休んでます。
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2019年7月の記事一覧

Column #19 記号と数字に満ちた仕事術

今月のとくに後半は、京都の劇団「ヨーロッパ企画」の音楽をずっと制作している。役者さんたちは、はじめに台本の無いなかでの即興を取り入れたエチュードを繰り返し、スタジオでの稽古に移った後、実際のプレビュー公演で使われる舞台での稽古へ移る。今はまさにその舞台稽古の真っ最中。毎日こちらにも映像が送られてくるので、完成予想図を描きやすい。 映画の仕事だと、編集を終えた完成版の映像を見ながら作ることが多く、役者の動きも変わらないが、演劇は稽古も本番も1回1回が違うので、生身の人間の風景

Column #18 プロ野球と父の感嘆詞

5年ほど前から、近所に暮らしたまに夕食も共にする父との会話をもっと増やそうと、プロ野球情報をこまめにチェックするようになった。しかし自分の方がだんだん野球に詳しくなってしまい、年々その度合いを増し続け、今年はその想いが爆発。今までの何倍も、テレビやネットで毎日好きなチームの動向を追っている。 そのチームとは、ずばり巨人。父は東京出身というのもあるかもしれないが、少なくとも祖父の代から受け継いでいる。幼い頃の夏の家族の風景といえば、青く透き通った羽根の扇風機と、微かなビールの