Column #19 記号と数字に満ちた仕事術
今月のとくに後半は、京都の劇団「ヨーロッパ企画」の音楽をずっと制作している。役者さんたちは、はじめに台本の無いなかでの即興を取り入れたエチュードを繰り返し、スタジオでの稽古に移った後、実際のプレビュー公演で使われる舞台での稽古へ移る。今はまさにその舞台稽古の真っ最中。毎日こちらにも映像が送られてくるので、完成予想図を描きやすい。
映画の仕事だと、編集を終えた完成版の映像を見ながら作ることが多く、役者の動きも変わらないが、演劇は稽古も本番も1回1回が違うので、生身の人間の風景