見出し画像

富士五湖マラソン100km完走しました!

どーも。

佐藤よしのりです。


チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン!完走しました🎉
応援ありがとうございました!


これは
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンの
備忘録として書きました。
下記のInstagramには
マラソン中の動画や写真を投稿しています。

10kmごとに動画を回したので
当時のリアルな顔や声が聞けます!笑

こちらではランニングした記録を投稿しています。
フォローしていただけると嬉しいです!

↓タップするとInstagramが開きます。

Xは毎日投稿しています。
こちらでは治療に関する投稿や日常の気づきなど更新率高いです。

↓タップするとXが開きます。

私のXのプロフィールが開きます。


それでは自宅出発前から。


まずはとにかく朝起きるところから!

起きれなかったら元も子もないですからw


そして

無事に起きれて、一緒に走るメンバーと合流。

合流まではソワソワしながら会場へ行きました。

話しながら準備しながら出走までの時間を過ごしました。

もうここまで来たら緊張も何もない!
(緊張が薄れていたのは仲間のおかげ)


遠くからスピーカーで
「行ってらっしゃい!」と聞こえ、
私より先にスタートする人たちが続々と走り出す。


そして私の番。



黄色の線が100kmのコースになります。


10秒前からカウントが始まり
「行ってらっしゃい!」と見送られました。

スタートした瞬間に
「いよいよ始まったな。絶対に帰ってこよう。」
と思いました。

走り始めて数十メートル。
もうスタートの賑やかな感じはなく、
選手全員が淡々と前へ進む足音だけが聞こえます。

たっ、たっ、たっ、たっ、たっ、たっ

私がスタートした時間は
4:30だったのでまだ周囲は暗く
ヘッドライトが必要なくらいでした。

周囲が暗いと
自分が走っているスピードが
どれくらいなのかが全然わかりませんでした。

この感覚が1km6分かな?
と思いながら時計を見ると早かったり遅かったりして
体もあまり動かない中ペースをつかめなかったです。

そもそも準備運動も何もしていなかったので
動きはまだ固く、感覚と体がついてこなかったかもしれません。


プランとしては半分の50kmまでは1km6分ペースで走って
その途中にある上り坂は歩くことも考慮して
50kmを6時間ほどでいけたら良いペースだろうなと思っていました。

ただ、始めからそうはいかずに
エイドや信号で時間を取られてしまうのです。

なので、30kmくらいまでは
1km約6分20秒くらいのペースでなんとか走れました。

10km1時間9分。
20km2時間10分。
30km3時間16分。

忍野八海あたりが30km地点になります。

ただ、ここからが地獄の始まりでした。


山中湖をぐるっと一周し
忍野八海からスタート地点である富士北麓公園へ戻るため
上り坂を駆け上がらないといけないのです。

プラン通りのペースを保つために坂を上がっていくと
途端に内側広筋ないそくこうきん(前ももの筋肉)がってしまったのです。

り始めはとてもびっくりしました。

「やばい!」

このままどう走ろうか悩みました。

でも

足がらないように走るしかないので
足の様子やコース勾配を見ながら
走れそうなところは走るようにしました。


ただ、そんな理想はすぐに砕けました。
ちょっとした上り坂でも走るとすぐりそうになり
これを続けたらすぐにってしまうそんな感じでした。


ただ、下り坂はまだ走れたので
平坦と下り坂はしっかり走ると決めて
ただただ前に進むことだけを考えました。


スタート地点に戻って次の湖に向かって走り始めました。

そこからはおよそ3kmの下り坂でした。

40km4時間35分

ここでは足を止めないようにしなきゃと思いながらひたすら下りました。


ここでまたアクシデント!

下っているのにまた足が攣りそうになりました。

走るたびに足が攣りそうになりながらも、その寸前で歩いて、ある程度落ち着いたらまた走り出しての繰り返しでした。

でも下り坂で攣ることはありませんでした。

すかさず歩きましたが、しばらくはしっかり攣った状態で歩きました。


このように攣りながら走ったり歩いたりを繰り返してとにかく前へ進むようにと自分に言い聞かせながら距離を積み重ねました。


そんな感じで50km。5時間50分。

50km5時間50分

残り時間と残りの距離を見て
ちょっとまずいかも…とふと思いました。

その時の時間が
もう少しで6時間が経とうとしていました。


ただ、この時点で残り50kmで約半分の6時間が経過。

制限時間は14時間なので残り8時間。

ここまで時間を残せたのも
序盤で軽快に走ることができたからこのタイム。

最後の10kmが2時間かかると想定して
あと40kmを6時間で走らないといけないことになるのです。

ということは
10kmを最低でも1時間30分で通過しないと
間に合わないかもしれないとなりました。


そうすると
今のペースでゆっくりと走っていたら
突然急な上り坂が来た時には対応できないので
かなりギリギリになってしまうかもしれない…と
この頃からかなり焦り始めました。

もちろんこの頃も足を攣らせながら走っていました。


そして55kmを過ぎてから次の激坂。

上り坂目前で6時間30分

ここは河口湖と西湖の間の道で急な上り坂がありました。

この上り坂はおよそ1kmで
他の激坂と比べると短いのですが
このタイミングで
同じ時間にスタートした100kmの選手が
折り返してすれ違いました。

この時の時間は6時間30分経過してました。

すれ違った時、折り返してきた選手の走行距離は85km。
(僕が85km通過した時は10時間50分が経過していました。)


その後も折り返してきた選手とすれ違いました。
すると
「ファイト!」「ナイスラン!」などと
すれ違うほんの一瞬で声をかけてくれるのです。

これこそウルトラマラソンの醍醐味かもしれません。

みんなで完走しよう!というこの感じ。

誰かと競うわけでもなく
”戦うのは自分”ということを改めて思いました。

中には私が頭を下げて歩いていた時
後ろから追い越して行く瞬間に
「頑張れ!ファイト!」と言ってくれた人もいました。

走っているみんなが辛いのに
声を出すのも辛いのに声をかけてくれるのです。

その後から私もできる時は声をかけていきました。

すると気づくのです。

声をかけた方が自分自身も楽になると。

なんでしょうか。言霊でしょうか?w

わかりませんが、その空気感は伝染するもんなんですね。

その後も西湖周辺は比較的平坦だったので
できる限り走り続けました。


そして次の激坂です。

61km過ぎの西湖から精進湖へ行く道にありました。

61km
(60km7時間15分)

ここも見た瞬間に歩こうと思いました。

元気になった今でもそう思ってしまうほどです。

ここも距離的にそこまで長くなく1kmほどでしたが
勾配があってかなり辛かったのを覚えています。


そして見えてきた精進湖。

ここを半分回ったら今度は来た道を今度は帰るだけ。

そこがだいたい70km付近。
この時点で8時間40分でした。

70km8時間40分

先ほどのプランからして90kmまであと20km。

70km地点の予定では9時間だったので
ここまでは予定通り良いペースで来れました。


そしてこの70km付近でサプライズ!

妻と娘と私の両親が応援に駆けつけてくれました。

その付近のエイドで会って少し話したら
安心して少し元気が出たのか
応援してもらっての効果なのか
捕食して吸収したタイミングが影響して良かったのか
理由はわかりませんが
この後から実感できるほど体が軽くなった気がします。

なので自然と走っていても足がること無く、上り坂も少し走れました。


3つの湖の往路が終わってここからは復路。

本当に帰るだけになりました。

これだけでも気持ちが軽くなります。

これからはそれぞれの湖とお別れをしながら
次の湖へと向かう感じでした。


気持ちは軽くなりましたが、走っているのは辛いです。

歩いているのに呼吸は整わず
ずっとはぁはぁしていました。
(走り終わってホテルにいてもはぁはぁしてました。)

そんな状態でも
「少しでも前に!」と
自分を鼓舞しながら
自分に言い聞かせていました。


80kmで10時間10分が経過。

80km

プラン通り進めていて、ゴールまで徐々に距離が縮まってここでようやく完走が見えてきました。

ざっくり残り20kmで制限時間残り4時間。

今の調子だったら間に合う希望が出てきました。

でも気を緩めたら
おそらく間に合わなくなると思ったので
ここでも「油断するな!」と自分を叩きます。


個人的にここから5km先のエイドまでがかなりしんどかったです。

85km10時間50分

西湖の南側を走っていると
景色が広がって綺麗でしたが
逆に景色が変わらないので走っているのに
進んでいる感じが全くありませんでした。

それに希望となるエイドも見えてこないので
気持ち的にまだか…まだか…と辛かったです。

こうして気持ちが落ちると
走りにも影響してきて
歩く頻度も多かった気がします。


そして遠いと感じていたエイドを迎える前に西湖とはお別れ。

次は最後の湖。河口湖。

でもその前に立ちはだかる上り坂。

5km先のエイドにまだ着かない。

でもエイドまであと1kmだったので
気持ち的には頑張れました。

そのエイドに立ち寄って
走り出したら見えてきたのが河口湖。

「やっと最後の湖だ!」
「河口湖を抜けたらラスト10kmだ!」
と思いながら河口湖の南側を走りました。


そして見えてきたのが90km地点。

90km11時間47分

実際に見えてきたのではなくGarminで90kmを教えてくれました。

でも、大会が計測する青いマットの姿がありません。

それにその時走っていた場所は砂利道。

走る道を間違えてしまったのではないか!?と
不安になり後ろを走っていた方に伺いました。

だってコースを間違って走って
90km地点で計測してもらえないと
頑張ってゴールしたのに
失格してしまうかもしれないと思ったからです。

すると後ろにいた人が

「腕時計の距離計測は誤差があるし、
コースの矢印はこっちを指していたので
間違ってないと思います。
なのでもう少ししたら
90km地点が見えてくると思いますよ。」

この言葉をもらって安心しました。

そこから100mほど行った先に
計測する青いマットがあり、ホッとした瞬間でした。

90km11時間47分。

プラン通り残り10kmで2時間残しができました。
貯金も10分とあり、ここでさらに完走が見えてきました。


そうなると、ある意味余裕が生まれました。

時速6kmで歩いたとしても2時間あれば制限時間内にゴールできると。

ただ、ここで落とし穴。

時速6kmって一般的に早歩き。
1km10分のペースになります。

これって意外と早くて
これを10kmやり続けることができたら
制限時間内に間に合うということになります。

なので、プラン通りとはいえ
この調子で走ってやっと余裕が生まれる計算。

私よりも後にスタートしていた話をした先ほどの人は
この時点で歩いていましたが、私はそうはいきません。
今もなお油断はできない状況なのです。

ふとよぎった余裕でしたが
少しでも完走できる可能性を上げるために
私は前へ前へと動き続けました。

それこそ自分に
「確率を上げるために走れ!」と
声を出して言っていました。


90kmを過ぎてここからは基本的にずっと上り坂。

河口湖とお別れして
この上り坂を走ったとしても
2時間はかかってしまうかもしれないと思い
気持ちを緩めないように足を前に出し続けました。


案の定、上りはキツかったです。
すぐにる兆候が出てきます。


そして95km地点。

95km12時間30分

最後の最後の激坂。
私はこれを地獄坂と呼んでます。

この地獄坂はコース最大の傾斜で最長の距離になります。

この地獄坂が3km。

歩く以上のパフォーマンスで
この坂に立ち向かうことができず
ただただひたすら歩き続けました。

しかも気が緩んでしまうと
歩くペースも遅くなってしまうので
しっかりと腕を振って足を前に出してと
言い聞かせながら歩きました。

歩くと長く感じるので
「あのカーブを曲がったらおしまいかも?」
なんて話しているランナーもいました。

でもそうじゃないのです。

まだまだ続くのです。


そう。
私の唯一の救いは
ある程度地獄坂を把握していたということです。
(事前に下見をしていました。→こちらをタップすると見れます。)

その分、地獄坂に対して心に余裕がかなりありました。

それもあって、
できる限りゆっくりにならないよう
先の道をイメージしながら歩き続けられました。

ですがたった3kmでかかった時間はおよそ38分。

スタートから13時間8分が経過していました。

98km13時間8分


そして
地獄坂を上り切ってあと2km。

残りはやや下りと平坦のみ。

これで本当に最後。

この時点で
13時間を切ることはできませんでしたが
「13時間30分だったら切ることができるかもしれない!」
なんて思ったのはこの瞬間でした。

もちろんこの時点で
あと2kmだったため
歩いても完走はできました。

でも30分が切ると思った瞬間に
「ここで歩いていてはいけない!」と思いました。


最後のエイドも素通りして
気持ちを振り絞って
できる限りの全力を出しました。

これこそ残っていたのは
気持ちだけでした。


そして最後の下り坂。

これを下ったらあとはゴールのみ。


一緒に頑張った仲間や
支えてくれた家族。
そして
応援してくださった患者さん。

この瞬間に
皆さんのことを思って
感極まって号泣しそうになりました。

でもまだゴールしてないと思い
「ゴールテープを切るまでは!」と
最後まで駆け抜けました。


ゴールした瞬間
「やっとゴールできた。ただいま。」と
張り詰めていた気持ちが解けていきました。


あの瞬間の感動は初めてでした。


これはやはり経験しないと味わえない感動でした。



もちろん大変でしたが
あの達成感は本当に良かったと思います。

自分で自分を褒めたいと思います。


長くなってしまいましたが
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンを走って
その感想や経験を書いてみました。

改めて
応援していだたきありがとうございました。


また来年挑戦します!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?