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blog.ver38 患者さんからいただいたお手紙を改めて読んで。

今年の2月末にリハビリを卒業すると言っていた患者さんがわざわざ手紙を手書きで書いてくださいました。
それを読んだときは心がしんみりしました。自分が関わったことでこのように心が少しでも動かすことができたと思うとすごく嬉しかったです。

そしてどんな表現の仕方でも私に対してそのように伝えてくれるということ自体がとてもありがたかったです。

初めて読んだときはまず始めにいい香りがしました。
お手紙にいい香りがしたのです。フローラルなお花な香りでした。
お手紙に香りがついているなんて初めての体験でとても印象に残りました。
なので今回も改めて読む前に香りを嗅ぎました。
やはり時間が経っているため香りはもうすでに80%ほど消えていました。
でもその嗅ぐ行為で当時の香りを思い出しました。

もうそのときの香りは無くなってしまいましたが、あの時の衝撃は大きかったです。

内容も読んでみるとその時の当時をまた改めて思い出すようになりました。

その患者さんへ初めてのころから四回目くらいまでは特に不安がっている様子でした。
そのころは医師からも最悪手術になるかもねなんて言われていたのでそれもさらに不安を助長していることだったのかもしれません。

そんな不安があり、状態は良くならないそんな悪循環だったと思います。

その瞬間は今でも思い出します。
時間がカツカツの中、なんならかなりオーバーしたと思います。でもこのままの状態で不安を残したままでその日の施術を終わりにするわけにはいかない!と何かを察知しました。
それほど誰が見ても精神状態が不安定だったと思います。その時の私は出来る限りの不安を残さないようにしたいとの思いで必死だったかもしれません。
でもそのあとはあんな話をしてしまったな、なんて後悔しました。

その当時のことは患者さんもあのときはおかしかった。なんて言える仲にまで良くなりました。

その後から患者さんの状態も良くなってきて主治医の先生からも動きがいいから卒業だね。なんて話があり手紙を書いてきてくださいました。

こういうのはちょっと語弊が出てきてしまうのですが、ちゃんとした内容のお手紙でした。
わかりやすくいうと両親に向けたお手紙なくらいちゃんとしたお手紙でした。

そのような声をいただけたことはとてもじゃないけと感謝しきれません。
もちろん患者さんも感謝の気持ちを手紙にしてくださったのですがこれが人と人が関わるのに必要なことなんだなと思いました。


これはいつ見ても今回と同じように思い出すことでしょう。

症状が出て辛い患者さんに対して辛いのは症状だけではないということを強く強く学ぶことができた瞬間でした。

あ、この患者さんは終了言われただけでまだ気になるところがあるので来院してます。笑



みなさんは感謝の気持ちをお手紙にしたことがありますか?

感謝の気持ちを何かものを渡したりは良くありますが、お手紙を書いて渡すなんて大人になってできるようなことではないと思います。
もちろんやろうとしたら誰でもできることなのですが、手紙を渡すことで逆に気を使わせてしまうのではないか?なんて考えてしまいます。そういった意味でもお手紙って渡す機会ってそこまでないなと思います。

このブログも見ての通り活字です。手紙とは基本的に手書きじゃないですか。
その患者さんのお手紙も手書きで書かれていました。
改めて、こんなにも手書きに温まりがあるんだなと思いました。

そのお手紙の字はもちろん綺麗でしたがもちろん字が汚くても想いが伝わればそれでもいいのかなって思います。
流石に汚いのはマイナスなのでそう言ったマイナスを作らないようにマイナス点を削っておく必要はあります。

そして重要なのは文章になりますね。

書いてある内容。

もちろん感謝はここまででもかなり伝えられているとは思いますがやはり文章はとても重要な部分ではあります。

またお手紙を渡すためのお手紙がないと話になりません。その準備もありますよね。
そして冒頭にもありましたが香りをわざわざつけてくださっているのでその香り付けも準備しなければなりませんね。


ここまででお手紙を書くうえでいくつもの弊害があったと思います。

そうなってくるとお手紙なんてぜんぜん書けないですよね。
書いて持ってきているだけで私が考えられる以上の苦労が考えられます。

その苦労がわかってくれる人にしかそういった感謝をそもそもしたいとは思いませんよね。
今の私ならそう思います。

そのように考えると、手書きのお手紙をわざわざ準備して書いてきてくださりそれを最後だからって渡してくださるなんて、いただく私からしてみたら感謝しかありません。

お手紙ってもちろん内容も大切ではありますが本当はそこじゃない部分にも目を向けることができるかどうかも重要だと思います。
なので内容だけ確認してすぐに捨ててしまうような人には感謝の気持ちを込めてお手紙を渡したくないですよね。


今回はいただいたお手紙を改めてみた際に思ったことを書いてみました。


それでは今回はここまで。

おしまい。


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