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「話をすること」と「会話すること」

「話がうまいこと」と「会話が上手なこと」は全然別のことなんですよ、とある人に教えてもらった。

「話がうまい」というのは、巧みに構成された”筋”にしたがって、落語家のように口調やトーンをコントロールして、話の内容や話術で相手を話の世界に引き込んでいくこと。自分の中に話すべき内容が構成されていて、それを相手に伝えること。

会話とはそういうものではなくて、そこにいる人達で場とテーマを緩やかに共有しながら、会話が途切れないように言葉を繋げていくこと。気持ちがつながっていく感覚を楽しむ活動。内容はそれほど重要ではなくて、言葉を交わすことで何かを共有していくことが大切。

「話」が頭=知性に関わる活動だとすると、「会話」はもっと身体的で相手との感情の繋がりに関連する活動なのだという。

「話がうまい人」は、つい会話の場面で「話」をしてしまうことがあるから注意する必要がある。仮に動機が相手を喜ばせることだとしても、それでは上手くいかないケースが多い。少し意識して「会話」のモードに入っていく練習をするといいらしい。

なかなか面白い整理だなと思った。

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