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2023年の読書記録〜人は本来「善」であると知ることができた書籍と出会う【362】

 私は学生時代に全く読書習慣がありませんでした。社会に出て子どもを授かった頃に、世の中のことをもっと知りたいと思うようになり、2015年から本格的に読書を始めました。きっかけは子育てでしたが、読書をすればするほど、よりいろんなことを知りたいと思うようになりました。それから自分の読書習慣の節目として、毎年読んだ本を記録しています。

読書のメリット

 読書は、自分の知らない世界に触れることができるとともに、子どもたちの学習サポートをする上で視野が狭まらないようにするためにとても重要なことです。特に、小論文の添削をする際には狭まった視野で読まないようにするのにはとても効果的です。
 もちろん、人に会って話をしたり、動画からも情報を得ることができますが、読書のメリットは、スクリーンタイムを一旦止めることができ、自分で時間を自由に決めて触れることができるところです。

2023年の読書リスト

・石川裕一郎、石埼学、清末愛砂、志田陽子、永山茂樹『国会を、取り戻そう!議会制民主主義の明日のために』現代人文社、2018
・アダム・プシェヴォスキ『それでも選挙に行く理由』白水社、2022
・アルベール・カミュ、宮崎嶺雄訳『ペスト』新潮文庫、1969
・大竹稽「マンガ&あらすじでつかむ!60分でわかるカミュの『ペスト』」あさ出版、2020
・成田悠輔『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる』SB新書、2022
・堂原有美『脱!しあわせ迷子』いろは出版、2022
・デビッド・C.ポロック、ルース=ヴァン・リーケン著、嘉納もも、日部八重子訳『サードカルチャーキッズ 多文化の間で生きる子どもたち』スリーエーネットワーク、2010
・教育の未来を研究する会『最新教育動向2023 必ず押さえておきたい時事ワード60&視点120』明治図書、2022
・ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』新潮社、2019
・武田信子・多賀一郎『教師の育て方 大学の教師教育×学校の教師教育』学時出版、2022
・庄子寛之『子どもが伸びる「待ち上手」な親の習慣』青春出版社、2022
・武田信子『やりすぎ教育 商品化する子どもたち』ポプラ社、2021
・狩野みき『世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業』日本実業出版、2013
・大村はま『新編教えるということ』筑摩書房、1996
・大村はま『新編 教室をいきいきと1』筑摩書房、1994
・ジョン・ハッティ著、山森光陽訳『教育の効果 メタ分析による学力に影響を与える要因の効果の可視化』図書文化社、2019
・スティーブン・ピンカー、橘明美・坂田雪子訳『21世紀の啓蒙 理性、科学、ヒューマニズム、進歩(上)』草思社、2019
・スティーブン・ピンカー、橘明美・坂田雪子訳『21世紀の啓蒙 理性、科学、ヒューマニズム、進歩(下)』草思社、2019
・岩竹美加子『フィンランドの教育はなぜ世界一なのか』新潮新書、2019
・芥川龍之介『蜘蛛の糸・杜子春』新潮文庫、1968
・リヒテルズ直子『オランダの教育 多様性が一人ひとりの子供を育てる』平凡社、2004
・ピーター・M・センゲ他著、リヒテルズ直子訳『学習する学校 子ども・教員・親・地域で未来の学びを創造する』英治出版、2014
・ルトガー・ブレグマン、野中香方子・訳『Humankind 希望の歴史(上) 人類が善き未来を生きるための18章』文藝春秋、2021
・ルトガー・ブレグマン、野中香方子・訳『Humankind 希望の歴史(下) 人類が善き未来を生きるための18章』文藝春秋、2021
・アラン・S・ミラー、サトシ・ナカガワ、伊藤和子訳『進化心理学から考えるホモサピエンス - 万年変化しない価値観』パンローリング株式会社、2022
・苫野一徳『愛』現代新書、2019
・アンナ・ウォルツ、野坂悦子訳『おいで、アラスカ!』フレーベル館、2020

人類の性善説を信じるきっかけになった『Humankind 希望の歴史 人類が善き未来を生きるための18章』

 12月に読んだ、ルトガー・ブレグマンの書籍『Humankind 希望の歴史 人類が善き未来を生きるための18章』には、私の人生観に大きく関わるような発見がたくさんありました。人は生まれながらにして善か悪に対し、悪だとされる根拠となっていた、これまでの心理実験や出来事について、事実が歪曲されていたり、実験に誘導や人間の心理が働いて生み出された結果が影響しているという事例がいくつも紹介されています。この本を通して、人間が本来持っている善について見直すことができます。この記事を読んでいただいた皆さんにも、ぜひ読んでいただきたいと思った書籍でした。

 もし私が高校生に勧める本を選ぶのであれば、ルトガー・ブレグマン『Humankind 希望の歴史 人類が善き未来を生きるための18章』は自信を持って勧めたいと思います。ルトガー・ブレグマンの動画については、参考になる動画もあったので、こちらにシェアしておきたいと思います。

今後もいろんな書籍を読んで、自分の考えを広げていきたいと思います。

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