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家庭で子どもが話しやすい雰囲気とは?〜詮索ではなく受け止める姿勢を【255】

 今回もBenesseが発行している「保護者通信」を読んで参考になったことをまとめていきます。
 私が小学生の頃、家で学校での様子を聞かれることはほとんどありませんでした。それは私自身とても楽でしたが、かえってちょっとした悩みがある時に親に言ってもあまり真剣に取り合ってもらえず自分でどうにかするしかありませんでした。

 基本的に小さな悩みは自分の力で解決するのが一番良いと思いますが、友達関係の悩みや仲間はずれにされた時などに参考になる意見などももらえなかったため、どうして良いか分からず困ったこともありました。

 現代社会では顕著なことかもしれませんが、先生や親以外の大人との関わりが希薄になってしまったこともこの問題の背景にあったのだと今になって思います。全てを親が知っている必要はありませんし、むしろいろんな大人が関わることで子どもは相談相手を選んだり、辛い状況でも逃げ場を持つことができます。

 ただ、そうは言ってもなかなかいろんな大人とのつながりを見つけることが難しく、現代では家庭で子どもが話したいと思った時に聞いてあげられる雰囲気を作っておくことも大切です。今回はそういった雰囲気づくりについて参考になることをシェアさせていただきたいと思います。

過剰に聞き込んだり、詮索しないせずに見守っている姿勢を

 子どもの学校のことは気になるけれど、質問攻めにすればするほど、子どもには緊張感が生まれてしまい、次第に答えたくなくなってしまいます。
 その理由として、学校での失敗や友人関係でうまくいっていないことに対して親が過剰に反応してくることが子どもにプレッシャーをかけることが考えられます。

あくまで子どものペースで話したいタイミングを待つことが重要

 何か話したいことがある時は、子どもにとって家が落ち着く場所で、リラックスできる環境が緊張を和らげます。例えば、おやつを食べたり、ゆっくり入浴したり、心も体もホッとすると子どもの方から話し出すこともあります。子どもに対しては、親自身の不安をぶつけるのではなく、1人の人間として尊重する気持ちを持ち、ねぎらいの言葉をかけてあげることが何より重要です。

話しやすい雰囲気を作ってあげる

 家の人が忙しくしていると大事なことは言いにくいものです。子どもが話しやすいと感じる雰囲気をつくることを心がけるのが大切です。

 子どもが何か失敗した時は、親自身が不安になるかもしれませんが、そういう時に子どもを責めるのではなく、正直に話すことの大切さを伝えるべきだとしています。
 日頃から過干渉だったり、子どもの言ったことに対してあまり過剰に反応していると、子どもからすると、保護者が心配したり怒られるからという理由で言わないようにもなってしまいます。

 ここまでの話をまとめると、ホッとしたときに何気ない会話で反応を見たり、上手な聞き方を心がけることが重要です。親自身の不安は一旦置いて、子どもの視点で話しやすい雰囲気とはどんなものかを考えるところからスタートしてみてはどうでしょうか。

子どもが話そうとする雰囲気づくりアドバイス

 保護者通信に書いてあったことをここに掲載しておきます。

・子どもの話をゆっくり聞く雰囲気をつくる
・聞きたいことは何気なく会話に盛り込む
・「ダメじゃない!」などと否定せずに聞く

子どもの話を客観的に受け取る

子どもの話を冷静に聞く姿勢が重要です。相手の気持ちが見えていなくて誤解している可能性もあることを忘れずに、過度に味方をして相手を否定したり、逆に子どもの話をはなから信じないという姿勢を持たないようにする必要があります。
 つまり、子どもの話を鵜呑みにせず客観的に話を聞く姿勢を持ちましょう。

 もし、学校に行きたくなくなった場合は、保護者として心配になってしまい、何か原因があってそれを解決してあげなくてはとヤケになってしまうかもしれません。その時の状況にもよりますが、深刻でない場合は落ち着いてあまり理由を追及せず明るくなれる声かけをすることが効果的だと書かれていました。

以上が保護者通信から学んだことになります。
お子さんとの関わりのヒントになれば幸いです。

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