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中学受験「社会(地理)」のサポート【Aflevering.105】

  今日は中学受験対策として地理の授業を担当させていただきました。中学受験における社会科での受験対策は、学習塾で個別指導を請け負っていた時以来です。

 私が公立高等学校で働き始めてからも、地理を担当したことは1年しかなく、社会科教員として地理の経験は少ない方でした。しかし、苦手科目である地理のサポートをしてほしい欲しいというオファーをいただいたので、授業をさせていただきました。

 今日は「地理」の授業をさせてもらい、改めて気づいたその魅力や重要性についてまとめておきたいと思います。

志望校の問題傾向を確認

 まずは近年の出題傾向について調べるために、過去問を何年分か見てみました。最近の入試問題を見てみると、学校によってそれぞれ傾向はあるものの、どの学校も丸暗記だけではもはや太刀打ちできないようになっている事が分かりました。

 受験者の思考力や表現力を鍛える記述問題があったり、写真やグラフなどを与えて分析をさせたりと、暗記力ではなく生徒自身が持つ実力を図ろうとしているように感じました。

「地理」の学習で今の世界を理解できる

 授業で使用した過去問には、スーパーに買い物に行く時の話で、野菜や牛肉などのトレーサビリティの話や気候を絡めた問題が出題されていました。私たちの食生活や暮らしがヒントになる問題が多かったです。雨温図を区別をするときは、日本海側なのか太平洋側なのか、日本列島のどの位置にあるのかを問題文や資料より想定してから判断しなければなりません。

 私の担当は世界史や政治経済が中心でしたが、地理という科目は歴史よりも私たちの日常生活に近いところにあるように感じました。

 「歴史」は人類が歩んできた道のりから学ぶ科目ですが、「地理」は私たちが今住んでいる世界を理解するために必要な科目です。地理の問題を解いていると、自分の知らない世界の姿を見る事ができるようで感心します。その分受験生には、より一層日常生活にアンテナをはっておく事が求められます。

インプットとアウトプット

 試験対策となれば小学生から高校生まで、基本的なスタンスは変わりません。説明を聞いたり、参考書を読んで学習するインプットと、実際に問題を解いて知識の定着を確認するアウトプットを細かく織り交ぜながら進めていきます。この学習法を身につけてもらえば、自分で学習するときの学習効率も高まり、最終的に成績も上がると思っています。 

生徒の学習に対する不安を取り除く

 授業を受けるまでは、暗記に頼るしかないと思っていたその子が、最後授業の感想を聞いた時に「暗記だけじゃなくても入試問題が解けることがわかってよかった」と言ってくれました。

 初めての授業からいきなり入試問題を使った演習をしましたが、受験生にとっては自分がどのレベルまで高めていかないといけないのかを確認することができるので、学習の道筋がある程度はっきりしてくると思います。

 そして現段階で自分に何が足りないのかを認識してもらい、日常の学習を大切にしてもらうことがねらいです。

 これからも学習で困っている子どもたちの力になれるように私自身も学び続けたいと思います。

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