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初めての「オランダ語レッスン」 - 語学の魅力【011】

オランダ語と英語、どちらから学ぶ?

 オランダに来て約半年が経ちました。街で耳にするオランダ語の会話の中で、何となく聞き取れる単語がちらほらと分かるぐらいにはなりました。そもそもオランダでは、多くの人が第二言語として英語を話します。私にとってはまだ英語の方が理解できるかもという感じですが、英語でのコミュニケーションも苦手な私にとっては、英語とオランダ語のどちらの言語をやるべきか迷っています。今は妻に頼りっきりなので、早く自立しないといけません。

 娘がオランダ現地校に通っているため、娘の友達が遊びに来た時や、保護者とコミュニケーションが取れるようになるには、まずオランダ語を優先的に進める方が良いのではないかと思いオランダ語の学習を始めることにしました。また、オランダに住む人々がどんなことを考えているのか、どんな教育を受けてどんな影響があったのかを知るとなれば、オランダの第二言語である英語よりも彼らの母語であるオランダ語でやりとりできる方がいろいろと聞くことができるかも知れません。

オランダ語のレッスンを受けてみよう

 私にとって外国語の勉強というのは、学校で習う英語程度のものしかなく、どのように勉強して良いのか正直理解できていません。そこで、近所の図書館でオランダ語のレッスンを受けられるということだったので、夫婦でレッスンを受けにいくことにしました。

 レッスンは約2時間です。コーヒーを片手にテーブルを囲んで、自己紹介や好きな食べ物、日常生活のことやこれからのことなどを話しました。質問をされては焦り、必死で言葉を並べて自分の言いたいことを伝えました。とにかく必死で、脳内でたくさんのオランダ語と英語を処理しました、、、。半分以上は分からなかった、、、けれど異文化の人と話すことはいろんな発見があって充実しています。

言語学習で大切なこと

 無事?レッスンを終えて、私に不足していると感じたものは、「語彙」と「みんなでテーブルを囲んでコーヒーを片手にいろんなことを話す習慣」でした。

 私が受けてきた教育では、前を向いて先生の言うことを聞き、先生の言われた通りにするのがほとんどでした。自分のことを自分の話題として持ち、それをいろんな価値観を持った人々と話すことは、かなり大変なことでありながらも刺激的でした。日本とは違った環境で育った人がどんなことを考えているのかを聞くのはとても有意義で充実しています。しかし私にできたのは、とにかく笑顔で相手の話に耳を傾けることでした、、、

 それでも、私が話した「オランダに来た理由」として、日本の教育でもっと子どもたちが幸せになってほしい、日本で働いている先生達の役に立ちたい、という気持ちにはとても共感してくれて、「これからもっと頑張ってね!」と背中を押してもらいました。次のレッスンでは、自分の話したいテーマや得意な話をきちんとみんなに伝えられるように、そしてオランダ社会はどうなっているのかを聞けるように準備したいと思います。

私に染み込んでいる、受け身の姿勢

 私が受けてきた授業は「先生はどんなことをしてくれるのかな?」と思って受け身になることばかりでした。私が教員として働いていた時にも感じたことでしたが、ほとんど講義が中心の一斉学習で学んできた子ども達にとって、自らトピックを立てそれをみんなと議論できるようになるには、相当な訓練が必要です。今回のレッスンに参加して、語学は自分がどれだけ準備して、それをどれだけ発揮するのかが問われるのだと思いました。この点においては、探究の活動によく似ています。私も自分の世界を広げるために、言語を習得していろんな価値観に直に触れられるよう、間違いを恐れず次回に臨みたいと思います。とても良い経験をさせていただきました。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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