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学びの原動力を育てるニューススピーチと調べ学習

 最近は授業の前に自分の関心のあるテーマでプレゼンをしたり、関心を持ったニュースについて話してもらう機会が増えてきました。

 特に小学4年生ぐらいになると、社会全体や世界情勢などの質問が出てくることが増えてきます。学校でもそう言ったテーマを取り入れているのだと思いますが、子どもの発達段階として抽象的な思考ができるようになってくるため、少しずつ自分が見えている世界が広がり、世の中への関心が高まりやすい時期なのかなと感じます。

 そこで、自分の関心のあるテーマについて話してもらい、深い思考に落とし込み、学問への関心を高めたいと思っています。

ニュース記事の発表

 先日のオンラインレッスンでは、ウクライナで行われているロシアとの戦争について、「ロシアのプーチン大統領は正しいのか」という問いに対するいろんな読者から寄せられた考えをピックアップし、自分の考えを述べてもらいました。

 私はそれに対して、深く考えるべきポイントを考え、さらに問いかけていきます。そうすることで、対話の中から子どもたちの関心が広がったり、新しい考えを持つきっかけをつくることができるのです。

 また、ニュースをピックアップした時に感じた純粋な疑問や関心について話してもらい、いろんな資料を見ながらその答えを探すようにしています。

授業に関連した調べ学習

 ニュース記事の発表とは別に、こちらから与えた調べ学習の課題として「家の周りにリサイクルがどれぐらい行われているのか」に取り組んでもらいました。

 それまでの授業で扱っていた単元が環境問題だったので、授業で学んだことと、自分が暮らす社会がどのように繋がっているのかを感じてもらうことが目的です。

 生徒の発表では、ただ作文に書くだけでなく、写真に収めたものも使って説明をしてくれました。写真があることで、説明も明確になり、とてもわかりやすく話すことができていました。

 調べた本人も「リサイクルについてこういうものがあるんだとただふーんと思っていたけれど、スーパーとか自治体がそういった仕組みを作ることで多くの人がそれに合わせた行動ができるのがわかった」と言ってくれました。

 私は元社会科教員なので、身近なことと社会全体のことをつなげたくなります。そうすることで、子どもたちは自分が生きている世界の広さを知り、そこで何がしたいのかを考えるきっかけを与えたいと常に思っています。
これからも子どもたちが幸せになるための学習アプローチを探っていきたいです。

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