女は頑張りたいのか

また、日本の男女格差が先進国の中で最下位だったらしいが、内閣府男女共同参画局が、Facebookに投稿したレーダーチャートを見ると、高水準の教育を受けているのに、政治参画できず、意思決定の場に就くこともできず、経済力もなく、概ね男性のサポートだけを期待されて生き続ける日本女性の現状らしい。
結婚出産希望が減るのも納得、らしい。

そもそもこの件に関し、AだからBという考え方をしていると、永遠に正しい答えなどでないだろうし、だれも正しい答えなど出したくないし、不当な扱いを受けてます!!!!とみんなみんなシャウトしてるだけ、あわよくばそこにビジネスチャンスを見出して儲けたい、というだけなのではないかとも思う。

先の内閣府男女共同参画局が、Facebookに投稿したレーダーチャートをみた感想について、「なんかそんなふうに無理やり女性から頑張る機会を奪う法律でもあるんですか?」「結局サボりたいだけなのにそれを男とか社会のせいにするから」という意見が見られたが、私もこの意見のほうに同意してしまう。

さまざまな年齢職業の女性に対して「頑張りたいですか、頑張りたくないですか」と聞いて回ったら、おそらく「頑張りたくない」という回答が圧倒的に多いだろう。
なぜか。堂々と「頑張りたくない」とは言わずとも「頑張って今より報われるなら頑張りたい」「頑張らなくても今と同じなら頑張りたくない」も、「頑張りたくない」にカテゴライズされるからだ。
頑張って必ず報われるのなら、もしくは自分が頑張らなければとんでもないことになるのならば、多くの人間は自然と頑張ることができる。日本の女は、頑張らなくても生きていけるから、頑張りたくないのだ。

なぜ、頑張らなくても生きていけるのか。
それは日本が、若さと美しさを女性におけるかなり重要な価値として認識している国だからだ。もう性風俗なのだ。
若く美しくて頑張っていれば、それだけ得るものは多いだろう。
若くも美しくもなく頑張っていれば、目立たない男性のように生きていけるだろう。
若く美しくて頑張っていなければ、頑張らないなりに上手い生き方があるだろう。
若くも美しくもなく頑張ってもいなければ、もうどうしようもないのだ。

若く美しい女が上手く生きていくというモデルケースや、そのためのハウツーはたくさんある。しかし、若くも美しくもなくなり、頑張っても来なかった場合どうなるかと言うのは、当然ながら世間からクローズアップされることなどない(ノンフィクションはそういう部分をわざわざクローズアップする番組だが)ので、窮鼠になってから猫を噛もうとして大騒ぎしてませんかというのがわたしの見解だ。

女性はサボりたいだけなのにそれを男と社会のせいにしている、本当にそうだと思います。
そしてそうなったのは女だけのせいではないのではないだろうか。

これからも女は、頑張らなくてもいいのならわざわざ頑張らないだろうし、頑張らなくてはいけなくなってから頑張れないことに気づいたら大騒ぎするだろう。しばらく同じ状態が続くのではないかと思いますが、大騒ぎというのは、全て無駄かと言われればそうでもないのだ。
現に投資家は、女性役員の割合を投資の一つの評価点にしているではないですか。
それを男から反発され、別の場所に歪みが生まれ、頑張りたくなかった女が日のもとに引き摺り出され、苦しむ。苦しいのでまた騒ぐ。どんどんと別の場所を歪ませながら、若さと美しさにかかわらず女ががんばらなければならない世の中が進むだろう。人間は、頑張らなければどうしようもない時は頑張れるので、長い時間をかけて女も頑張らなければならない、頑張れる世の中になるのではないかと思う。頑張れなかった人は、これは生物としてしょうがないことだが、淘汰されていく。
その頃男性はどんなふうになっているのだろうか。実は抱えていた弱さが明るみにでて、苦しいと言えるようになり、そこで大騒ぎするのだろうか。是非大騒ぎしてほしいと思う。

長い長い時間をかけてそんなふうに変わっていくのではないか、と思っている。その頃まだ、日本がこのような形で存在していれば、の話ではありますが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?