M-1グランプリ 見やすい順ランキング

はじめに

 M-1グランプリ2022の決勝戦が12/18(日)に放送されます。新たな審査員も発表され期待と不安が交々でしょうが、楽しみにしていないお笑いファンはいないでしょう。
 そんな今年の決勝戦が待ちきれない方へ!M-1グランプリは過去大会もAmazon Prime Videoなどで配信されています。今回はこれまで開催されてきた全17回を見やすい順にランキングにしました。面白い順というよりは、審査員が優しいか、滑ったコンビがいないか、盛り上がりや会場の空気はどうかなど、ネタ番組・バラエティとして落ち着いて見られるかを基準にしています。各大会の振り返りや寸評代わりとしてご覧ください。

第1位 2019年大会

 巷でも評判の高い2019年大会が最もオススメの大会です。審査員も基本的に優しく、ネタの出来や盛り上がりも良いです。また、序盤、中盤、終盤と隙が無く常連、ニューカマーが活躍しており、最初から最後まで見応えある大会でした。

第2位 2021年大会

 昨年の大会も、2019年に劣らずレベルの高い大会だったと思います。審査員含め全体の空気感が良く、全組が面白いところを見せられた大会でした。一方で順番の妙か前半でなかなか爆発せず、点数的な見どころは後半に集中しているのが惜しいところです。

第3位 2016年大会

 個人的には一番オススメの大会です。これも全てのネタが面白く、またファイナルラウンドの三つ巴も非常に見応えがあります。一番面白い銀シャリの1stラウンドが合法的に見られないのが残念なところです。

第4位 2017年大会

 平均が高く、これまたレベルの高い大会になっています。一方で、最初のゆにばーすが良かったせいか平均的に突き抜けない印象もあります。常連組こそ多いですが、ネタのバリエーション豊かで見応えがあります。

第5位 2008年大会

 いわゆる旧M-1の中では最も見やすい大会だと思います。やはり上戸彩さんが司会に就任したことで、現在にも通ずる華やかさがあります。この大会もトップバッターのダイアンが良くて点数的に突き抜けはしないですが、良いネタが多かったです。最下位のザ・パンチもおいしく扱われていた印象でした。

第6位 2015年大会

 5年ぶりのM-1ということもあってか待ち望まれていた雰囲気があり、良く盛り上がっていました。華やかで楽しいネタが多かったですが、全体としては小さくまとまってしまった印象がありました。

第7位 2020年大会

 コロナによるソーシャルディスタンスの関係か、最初は空気が重たかったです。しかし、それを跳ね除けるだけのパワーがあるネタで、非常に爆発した大会でした。大会の熱量は歴代でも随一かと思います。

第8位 2004年大会

 厳粛な空気を漂わせていた松本さん、紳助さんがいないためか、旧M-1の中では和やかな大会でした。当時としてはややトリッキーなネタが多かったのも特徴です。アンタッチャブルの横綱相撲が目立ちました。

第9位 2009年大会

 点数分布や盛り上がりのタイミングなど、色々とオーソドックスな大会です。ちょっと新鮮味に欠けるのと、良くも悪くも笑い飯のインパクトが強い大会です。

第10位 2007年大会

 前半はなかなかウケ切らずもどかしいですが、最終決戦に進出した3組は非常にレベルが高いです。敗者復活からのドラマもあって、M-1ドリームと言えばこの年!と言えるような大会になっています。

第11位 2003年大会

 後の王者となるコンビが3組で最終決戦を行う、こちらも見ごたえのある大会です。今田耕司さんの初登場ということもあって、ここから少しずつM-1特有の重さが緩和されていきます。

第12位 2010年大会

 620点台でくすぶるコンビが多く、少しハネ切らない大会です。しかし、最終決戦のスリムクラブを筆頭に上位3組は圧巻の面白さでした。新M-1で活躍するジャルジャル、銀シャリもその片鱗を見せつけていました。

第13位 2005年大会

 セットが豪華になり、華やかなM-1らしさが現在に近づいた大会です。下位に対してはやや厳しめですがレベル自体は高く、これも最終決戦まで非常に見応えがあります。

第14位 2006年大会

 審査が厳しめかつ空気がやや重めで、その空気を爆発させたチュートリアルのまさに一人勝ちといった大会でした。今だと気になりませんが、当時はテレビで見たことのあるネタが多かったのも少し残念でした。

第15位 2018年大会

 新M-1ながら歴代でもトップクラスに空気の重たい大会でした。終盤までどこかピリついた空気が漂っていましたが、ミキ、トム・ブラウン、霜降り明星とその空気をこじ開けたときのカタルシスも大きいです。

第16位 2002年大会

 下から2番目の位置づけにはなりますが既に大会としてのレベルは高く、個性やバラエティに富んだ漫才が見られます。
 …が、しかし故・立川談志師匠のコメントが放送事故レベルでピリついたため、見てる側は相当ドキドキします。

第17位 2001年大会

 昨今の立派なM-1グランプリを思うと第1回大会はあまりにもお粗末に感じられてしまいますが、そういう歴史資料としては良いかもしれません。演者と観客の雰囲気は割と良かったです。演者については味方がほぼ誰もいないなか、孤軍奮闘で頑張っていたと思います。

おわりに

 見やすい順ランキングとは書いてありますが、どの大会もレベルが高く、いわゆる「全部見ろ!」という気持ちになります。最初に2019年大会を見てしまうと他の大会で物足りなく感じてしまうかもしれないので、2位~8位ぐらいの大会を見ておけば、M-1グランプリの復習としては十分だと思います。
 今年は果たしてどんな大会になるでしょうか。皆さんにおススメできるような素晴らしい大会となることを願っております。
 ここまでご覧いただきましてありがとうございました。

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