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奈良には何もないというけれど…

奈良には何もない。

と奈良県内外の人が言っている。

住んでいる私の感覚では、
奈良県出身の人の方がそう言っているのかなと思う。


でも、愛知県から移住してきた私の印象としては、

奈良に何もない?
何もないからいいんじゃない!

と言いたくなる。

***

確かに新幹線も通ってない。
食べ物の名物も柿とかとっても地味だし。
宿泊施設も少ない。
(移住してから知ったのだが、宿泊室数、全国ワースト1位なのだ)
(愛知県のほうが確かにいろいろ「ある」)


でも、
「何もない」
からいいのです。

だだっ広い、平城宮跡も、ほんとに何もない。
なんならすすきがなびいているし、ほぼ空き地だ。

お店も夕方で終わってしまうところが多いし。
商売っ気もないんだ。

でも、それがいいんだ。


奈良では星がきれいに見えるし、
ゆったりな時間が流れているし、
お店の人も、自分たちの生活も大事にしてるんだなって感じる。

***

本当に「何もない」のだろうか?

愛知県出身の私からすれば、何もないのではなく、
すべてあるんだと思う。

ゆったりと季節の移ろいを感じ、
(しばしば夏は盆地の暑さで暑すぎ、冬は底冷えで寒すぎるのだが、それも含めて)
朝日の明るさを感じ、夜の暗さを感じ、
(建物規制があるから、奈良市内は空が広いのだ)。
自然をとても近くに感じられる。

そして、何より、

そのゆったり流れる時間の中で、
自分自身を感じる時間が、

確かにあるのだ。


移住の身でなんだが、
奈良に何もないなんて言わせない。

この時間の豊かさを、
ぜひ感じてもらいたい。

***

そんなこんなで、
奈良の魅力も少しずつ書いていけたらと思っている。


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