ショア硬さの日記

ショア硬さ(ショア硬度)。ショア硬さ試験によって得られる硬度。

硬さの尺度のひとつ。硬さ記号HS。

ショア硬さの試験法。


ダイヤモンドを先端に取り付けたハンマを試料の試験面上に一定の高さから落下させたときのはね上がり高さを測定し、それをもとに定義される。正確性よりも携帯性等の利便性を優先した試験である。試料のショア硬さは連続して測定した5点の平均値とする。
(by 機械設計技術者のための基礎知識 機械設計技術者試験研究会・編)

ぐりぐりしない! これまでに紹介した、ブリネル、ビッカース、ロックウェルの硬さ試験のいずれもが、圧子をぐりぐり試料に押し付けてたけど、今回はぐりぐりしない!
そして、ダイヤモンドはまたもや出てくる。役に立つ鉱物、ダイヤモンド。宝飾品としても工業材料としても優秀である。才色兼備というべきか、文武両道というべきか。

この試験法、ハンマーを測定対象に落下させて、その跳ね返った高さを測るわけね。なんかスーパーボールを思い出す。たしかに板の間よりも、アスファルトの方が跳ね返りが大きかった気もする。まあ、スーパーボールみたいにゴムだと弾性が強すぎるし、衝撃による歪みとか、アスファルトのでこぼことか、外乱が多すぎて参考になるかわからんけど。ともかくイメージはそんな感じ。
要するに、硬いものだとハンマーが大きく弾むし、軟らかいものだとあんまり弾まないってこと? OK?

まとめ!

①落下させたハンマーの跳ね返り高さで硬度を判定する
②測定は5点で行い、合計した値の平均値を硬度とする

僕の業務ではよくみる試験法。
あんまり正確なデータは必要ないから手っ取り早くやっちゃおうよ!っていう場面はよくあるので人気のある試験法だと思う。

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吉村トチオ
最後まで読んでくれてありがとー