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吉村トチオ
2016年12月20日 22:19
青年は、その娘を見たときに胸の鼓動が高まるのを感じた。その娘がそばによってきたときには胸にあまい痛みを感じたし、ふと気づくとその娘を目で追っていることが多かった。青年は直感した。これは「恋」である、と。恋をすると、その異性に想いを伝えるのが世間一般であった。しかし、青年は考えた。その娘に想いを伝えるのはよい。しかし、その後にはなにが残るのだろうか。娘に拒絶された場合、これは言わずもがな、精